第26話 ページ28
拝啓神様。
私は何故か、鯰尾さんと骨喰さんに挟まれながら朝食を食べています。
大広間だからほかの刀剣男士の皆様もいるし。
緊張で手が震えてます死んでしまう助けて。
いや、『私なんぞの朝食はカロリーメイトで十分ですので………』って逃げようとした私が悪かったのかもだけど。
逃げられないように左右固めることないじゃん。膝の上にこんのすけいるし。
でも普段朝食食べてないから、ちょっと新鮮…………
そして安定の美味しさ。燭台切さんにぜひ料理教わりたい。
…………貴様なんぞがおこがましいわ！って斬られるかもだけど。
｢主さん、緊張してます？｣
｢っ！？……い、いえ、大丈夫です………｣
｢どこがですか主様。ガッチガチですよ？さっきから｣
まじかよ。
いやまぁ手はさっきからすごい震えてるけどさ、そんなに緊張して見える？？
………見えるか。
｢えと………こんのすけは食べないの？｣
｢私はもう既に食べましたので！｣
｢いつの間に｣
｢主様に呼ばれる前にいなり寿司を！｣
｢朝からいなり寿司…………｣
なかなか珍しくないか？朝からいなり寿司食べる狐って。
…………珍しいっていうか、普通いないな。
｢やや！こんのすけどのはいなり寿司を食べたのですか？それは羨ましい…………！｣
気がついたら、目の前に狐を肩に乗せた男の子がいた。
…………驚きすぎて声出なかった。動き固まったし。
……しかも狐の方が喋ってない？気のせい？？
｢こ、こんのすけが、増え、た…………？｣
｢お初にお目にかかります、主殿！我々は鳴狐とお供のキツネ｣
｢……よろしく｣
｢よ、よろしくお願いしま、す…………？？｣
そのまま鳴狐さんは私の前に腰をおろした。
あ、私の逃げ場が消えたな………後ろしか空いてない…………
鯰尾さん曰く、鳴狐さんも鯰尾さんや骨喰さんと同じ粟田口派の刀らしい。
よく分からんけど、刀派が同じ刀は兄弟と認識してくれていいって言ってた。
それと粟田口派は人数が多いらしくて………既に全員覚えられる気がしないです私。
｢主殿はこの後何をなさるのですか？｣
｢えと、掃除の続きを………｣
｢おぉ〜掃除ですか！ではその掃除、鳴狐とわたくしがお手伝いいたしましょう！｣
｢え！？｣
｢あ、はいはい！俺と骨喰もやりまーす！｣
｢えっ！？ちょ、まっあぁぁあ！？｣
そんなこんなで食器を返したあと次は洗濯場に連行された。解せぬ。
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雪 - とても良かったです( ´艸｀)続きが気になります(´ｰ｀) (2020年12月26日 21時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年12月22日 21時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - このお話めっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年12月22日 16時) (レス) id: 04eef4e4b1 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - イッヌの毛さん» ありがとうございます！伸びるように祈っててください！w (2020年11月20日 23時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 面白い！絶対伸びる！ (2020年11月20日 20時) (レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月18日 23時
