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まさに指定されていた場所に座る
顔の整った男
座られてしまったのか…?など考える
「お前がAか」
いきなり名前を呼ばれたことに驚く
そこで確信に変わる、この超美形の金髪の男こそが
風見さんが言ってた、恐ろしい男降谷さんだと
「風見の代わりを努めます、AAです、よろしくお願いします」
「ああ、」
お互い背中合わせで顔は一切見ず話す
ゼロでとの会話である以上仕方ない
「金曜日にマンションに爆破予告が出ていてな、調べておいて欲しい」
「了解しました」
必要最低限の指示と公安部の進行報告
それを済ませその場を離れようとした時
降谷さんはフッと笑った
「まさかガン見するしてくるやつが公安だとは思わなかったがな」
振り返らずにはいられなかった
明らかな嫌味だ
“こんな顔に出やすくてわかりやすいやつに公安なんて務まらない”と
頭に血が上ってくるのがわかる
「ま、まさかあなたみたいな童顔の方がくるとは思っていませんでしたので驚いてしまって」
あくまで冷静を装って精一杯の嫌味を言い返す
声が震えていたことに笑っている目の前の男を睨みつけながらその場を去った
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作者名:くろでぃー | 作成日時:2019年5月3日 11時