捜索74日目 ページ28
「ん〜」
目を開けると成瀬の顔が直にあった
「わっ」
驚いてしまって声が出たけど起きてなさそうで安心した
「あ、昨日」
昨日、酔って結局成瀬の家で寝てしまったことを思い出した
「お酒加減しないと」
そんなに弱くないと思う
「ん?」
背中に成瀬の手があることに気づいた
今の状況を説明すると、私は成瀬の抱き枕状態
「抜けない....」
成瀬の力が強く、抜け出せなかった
「どうしよう?」
今の時刻も見れないし
今日は一応午後から出勤だけど
「成瀬、起きられる?」
「無理....」
頭が痛いのか無理と返答が来た
よく考えれば私は頭が痛くない
もしかして....
「私、吐いちゃった.....?」
凄く不安な気持ちになった
好きな人の前で吐いたのは絶対に避けたい
恥ずかしいのと下品なのでもう......
「うぅ、最悪だよ......」
成瀬の胸板に顔を埋め込み、落ち込む
「ん、どした?」
その衝動で成瀬は起きてしまった
「あのね昨日、私吐いちゃった?」
「吐いてねぇぞ、ベットに運んだ」
「よかった.....それとごめんね」
迷惑かけて
「全然、可愛いし大丈夫」
「へ?」
成瀬はそれだけ言うと眠ってしまった
「ちょ、どういうこと?」
よくわからない
「いいから、如月も寝るぞ」
「ちょっ」
さらにきつく抱きしめられ、暖かい成瀬の体温が触れる
「ん、わかったよ」
お昼までには起きられると思い、私は眠った
幸せだなって感じながら
?「チッ、ふざけないでよ」
新たな悩みの種が迫っていることに気づかず
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作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時:2019年10月8日 18時