捜索58日目 ページ11
「A、よく頑張ったね」
「え?」
「秋斗のことずっと探してくれていたのだろう?」
「父さん....」
「Aの様子を見て少し気がついたんだ、秋斗に何かあったかもしれないってね」
「うん...」
「今からは秋斗の親として、由愛ちゃんの親代わりだとして対応するわ、Aは心配しないで」
「母さん....」
「あの子が頼れるのは大人の私達だもの、しっかりしないとね」
「うん」
「あの、如月さんのご両親ですよね?」
「はい」
「中にお入りください、検査の結果をお伝えします」
私達は中に入り、結果を聞いた
「検査の結果ですが、ストレスです」
「ストレス....」
「ストレスが発散できず溜まったのでしょう、疲労も出ています」
「そうですか」
「ストレスがたまらないような環境で少しの間でもゆっくりすごすのをオススメします」
「分かりました」
「それと少しの間ですが点滴のため、入院していただきます」
「ありがとうございました」
部屋を出た
「少しの間、実家でゆっくりしてもらおうか?」
「それがいいわね」
「どこかに旅行に行ってもらうのはどう?優斗も明日から夏休みだし」
「そうね、空斗は私達が預かって二人で行ってもらおうかしら」
「いや、父さんと母さんと空斗の5人で行ってくれば?」
「そうだな、由愛ちゃんの体調も不安だし父さん達も着いていくか」
「そうね、見立てはこれから考えましょうか」
私は旅行のプランを考えることにした
「ふぅ」
私は家に帰り、おでこにガーゼを貼った
「よし」
空斗を保育園から迎えに行き、優斗と一緒に実家に連れて行った
「A、ありがとうね」
「ううん、二人のことお願いね、私仕事で遅くなるから面倒見るの難しくて」
「大丈夫よ、母さん達に任せなさい」
「よろしくね」
私はその足で会社に戻った
「き、如月先輩!?ど、どうしたんですか!」
「ちょっと打ったのよ、大丈夫だから気にしないで」
私は椅子に座り、仕事を再開した
カタカタ
カタカタ
「A、大丈夫?」
「沙良....」
「顔色悪いよ、ご飯食べた?」
「食べてない....」
「ならこれ、パン買ってきておいたの」
「ありがとう」
「直接聞きたいけどしんどそうだから電話でね、いつでもいいからね」
「ありがと」
私は抜けた時間に出来なかった分を必死でする
「ふぅ、やっと終わった」
仕事が終わったのは10時が過ぎたころだった
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作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時:2019年10月8日 18時