捜索49日目 ページ2
「はぁ」
成瀬と付き合えて浮かれてた
お兄ちゃんを探すのが最優先なことを
「由愛さんも絶対に心配してる、だってもう....」
お兄ちゃんからの連絡が途絶えてもう3ヶ月が経過しようとしていた
結局予定していた連絡がなかった
それと同時にお兄ちゃんの元カノと二人で写っている写真が大量に出てくる
結城さんもずっとこの二人の写真ばかりだ、と言っていた
どうしようもない
早くこの二人の関係を暴きたい
早くお兄ちゃんを見つけて由愛さんを安心させたい
心なしか影から由愛さんを見ていると月日が流れていくたびに元気がなくなっていっている
優斗達の前では明るく振舞っている
でも私には分かってしまう
もう、心が限界なんだと
「如月、どうかしたのか?」
「あ、ごめんちょっと考え事してて....」
「大丈夫か?最近元気なさそうだし」
成瀬は私といる日が多くなるたびに私のことが分かっていくようだった
成瀬に、もう話してもいいかな
幻滅、されないかな?
「あのね、聞いてほしい話があるんだけど....」
「長くなるか?」
「うん」
「それなら俺の家で話そう、ここから近いからな」
「ありがと」
私は成瀬に着いていき、成瀬の家の中に入った
「これはね、私の兄の話なの」
「あぁ」
「お兄ちゃんね警察官なんだけど、3ヶ月前から行方不明なの」
「は!?」
「行方不明届けも受理されなくて、私探偵さんに調査を依頼したの」
「うん」
「調査していくとお兄ちゃんの元カノと一緒にいる写真が沢山出てきたの」
「.....」
「お兄ちゃんの奥さんにも話せない、両親にも話せないしどうすればいいか分からないの」
「藍染には相談してるのか?」
「うん、少しずつだけど分かることがあれば相談してる」
「そうか」
「でも、今回のことはまだ話せなくて....」
「如月」
「わっ」
私は成瀬に腕を引っ張られ、成瀬の腕の中に飛び込んでしまった
「辛かったな、話してくれてありがとう」
「うんっ」
成瀬が優しく頭を撫でてくれるたびに涙が出そうになる
「話聞いてくれてありがとう、ちょっと気持ちが楽になった」
「それはよかった、俺でよかったらいつでも聞くからな」
「うん」
凄く嬉しかった
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作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時:2019年10月8日 18時