捜索11日目 ページ12
「お疲れ様です!」
戻れば休憩していた後輩が声をかけてくれた
「お疲れ様、仕事はどう?」
「順調です!定時では帰れそうにありませんが....」
「頑張ってね」
「はい!」
後輩のメンタルケアも先輩の仕事だ
肩に手を乗せ、ぽんっと一叩きし仕事に戻る
「沙良、ごめんだけど....」
私は沙良に頼みを言った
「これを営業部の宮本さんに渡してくれないかな?」
「!」
「(沙良には息抜きで会って来てほしいな)」
「ありがとね」
「ううん」
沙良はうれしそうに営業部に行った
「さてと」
私は大人しくなった新入社員のもとへ行く
「見学時間は以上です、質問等があれば受け付けます」
「はい」
「何でしょうか」
「総務部は平均で何時間ぐらい仕事をしているのですか?」
「平均ね」
私は7時30分に出社すて9時から10時の間に退社する
あくまで私が、だから
「私は14時間ほど働きます」
「じゅ、14時間!?」
「総務部は一つのミスにかかる責任が違います」
それを承知で皆仕事をしている
軽い気持ちだと思われたくない
「ここは他の部と心意気と責任感が違います、派遣されれば気を引き締めるように」
「「は、はい!」」
動揺している人や尊敬の眼差しで見てくる人
様々だった
見学が終わったので私は新入社員を帰す
「如月先輩」
「どうしましたか?笹野くん」
「総務部はどの範囲まで仕事をされていますか?」
「へぇ」
その質問は久しぶりに聞いた
今の総務部にいる後輩は皆同じ内容の質問をしてきた
「ほとんどのことに関わっています、大手は特に」
「ありがとうございました」
納得したのか他の新入社員と一緒に戻っていった
「(彼からは総務部に来たいという気持ちが目に表れていた)」
人は目を見れば全てのことが分かる
「期待の新人くんかな」
私は密かに呟く
「さて、仕事しよう」
今日も9時に帰れるように頑張った
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伊東と田中(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて凄く嬉しいです★ (2019年12月14日 23時) (レス) id: a1062f9285 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 面白かった!クオリティが高いですね!続編行ってきます★ (2019年12月14日 23時) (レス) id: d935f18f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時:2019年8月12日 22時