仮初の恋人 ページ4
「それじゃあ、これからはちゃんと喋るんだよ？何せ、僕とおまえは恋人なのだからね。」
Aははく、と口を動かす。恋人。衝撃を受けたような顔をする彼女に、色のない笑顔のままスカラマシュは首を傾げた。
「おまえが望んだのはそういうことだろ？いくらなんでもそこまで鈍くはないさ。」
「……何故、」
何故、そこまで自分に構うのだと、少女は尋ねようとする。しかしそれより先に唇を彼の指が撫でたものだから、思わず口を閉じた。
「僕のことを好きになる人間は珍しい。恋人になりたいと願う人間はもっと珍しい。だから、観察しようと思ってね。」
「……かんさつ」
「そ。観察対象として、僕はおまえに興味があるんだ。だってそうだろう？大多数が僕を恐れるか嫌っているのに、きみは恐れながらも僕に惹かれている。仮に僕に取り入るためだったとしても興味深い。ああ勿論、嫌いだと言えばすっぱり切って捨ててやるけどね。」
人間観察が趣味だったのだろうか、そんな話聞いたこともないが。Aは混乱したままスカラマシュを見つめた。目が合うと綺麗な顔の少年はにこりと笑い返してくる。
「甘やかしてやるかどうかは、きみの出した成果次第だよ、頑張ってねA。」
名前を呼ばれてびくりと肩を震わせる。おずおずと視線を上げれば、またちゅ、とキスをされた。
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さてら(プロフ) - スカラマシュの無理矢理感がどちゃ好みです、!!!続きお待ちしておりますね!! (2022年7月15日 7時) (
レス) @page6 id: 2f7de286bf (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 夏葵さん» ありがとうございます〜！！！少しずつ書いていくつもりなので、ゆっくりお待ちいただけると幸いです！ (2022年4月18日 1時) (レス) id: 926aff9fe8 (このIDを非表示/違反報告)
夏葵(プロフ) - まだ少ししか話数ないですが、とても続きが気になるくらいドキドキしながら読んでいました！続き楽しみに待ってます〜！ (2022年4月16日 2時) (レス) @page4 id: 8ae4d54864 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2022年3月23日 14時
