結晶が四十一つ ページ43
そう心に決めた時、部屋にロボロさんが入ってきた。
Rb「おいゾム。そろそろ喉乾いたやろ。飲みもん…って、Aやないか。」
『こんにちはロボロさん。』
Zm「お、さんきゅロボロ！」
ロボロさんが水分補給のためのペットボトルを投げたのを受け取り、ゾムさんはそれを一口飲む。
Zm「ぷは。…あ、そーいやA。」
『はい。』
Zm「Aってドラゴンのハーフやんな。」
『そうですよ。』
Zm「じゃあさ、Aって…人間みたいにはらめるん？それか卵？」
『はい？』
Rb「はぁん！？おま、何言ってんねん！」
私は言った意味が分からず首を傾げるが、ロボロさんは大声を出してゾムさんを注意する。
Zm「あ、まず腹見りゃAがどっちか分かるか。失礼しまーっす。」
『あっ』
ぺろりと服を捲られ自分の腹があらわになる。そこには所々結晶の生えた薄っぺらい腹しか無いのだが…
Zm「あれ？臍あるやん。なら人間の方と同じなんやな！卵でもおもろいと思ったけ(ゴンッ！)どっ！？」
我慢できなくなったのか話している途中で真っ赤になったロボロさんの拳がゾムさんに振り下ろされた。
Rb「ええ加減にせぇよゾム！お、お、女の子になんてこと聞いてんねん！」
Zm「はぁ？ええやん別に！いつかこの子もグルさんたちとそういう経験するわけやん。子供できる体なんやから今のうちに確認しても…」
『あ、あの…』
Rb「あ"ーごめんA！このエ○小僧が…」
『いやいいんですけど…それより、子供ってお腹の中で作るものなんですか？培養槽…とかじゃなくて。』
「「え"」」
『え？』
私が言うと、2人して心底驚いた顔をして私を見返す。
Rb「ば、培養槽？なんでそんなの…」
Zm「嘘やろ、だって子供は男と女のせっk」
Gr「要らんことをAに教えるもんやないぞ…ゾム。」
『グルッぺンさん…』
ゾムさんが言葉を紡ごうとしたところを、いつ部屋に入ってきたのかグルッぺンさんがゾムさんの口を塞ごうとしていた。
Zm「ぐ、グルッぺン！？いつから…」
Gr「ついさっきだ。なにやらロボロの大きな声がしてな…覗いてみたらゾムが余計なこと言おうとしてるじゃないか。」
Zm「う"…」
Gr「…それについては置いといて。A、さっきのはどういうことだ？まさかお前から培養槽なんて言葉聞くと思わなかった。」
『あ、それは…』
…どーしよ、私、何か間違ったこと…というか、また常識外なことを言ってしまったみたいだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すみれいん(プロフ) - きゅるきゅる、ウルル…ここめちゃくちゃ好きです。 (2020年12月8日 23時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
×(プロフ) - こんなに面白い作品が読めてうれしいです！応援してますヽ(^o^)丿 (2020年11月29日 12時) (レス) id: 2c8e323fdc (このIDを非表示/違反報告)
(´ー｀*)ｳﾝｳﾝ - 好きです。(唐突)頑張ってください。 (2020年11月25日 14時) (レス) id: 79aefbbb5a (このIDを非表示/違反報告)
ラリー - 面白いんじゃあ...続きが気になって死んでまう...(訳:この作品とても好みで面白いです!更新頑張って下さい!) (2020年11月24日 22時) (レス) id: 4e3832928c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
