結晶が三つ ページ5
Tn「っお…あーすまんなあのクズが。大先生、そういうのやめろや。」
Ut「素直な感想言っただけやし。」
Tn「だからそれをやめろって言ってんねん。」
厳しい口調でトントンさんがその人を注意する。どうやらその人は女の人が好きみたい。その2人のやり取りに気を取られて、私は背後に来ていた人影に気づかなかった。いきなり尻尾をむんずと捕まれ、私は跳ね上がる。
『きゃっ!』
Kn「あ、モノホンやったわ。ほーん…」
振り向くとそこにはまたグルッペンさんとは違う金髪の男の人。こちらはかなりガッシリとしていて背が高い。私の尻尾を物珍しそうに見ていた。
Tn「あっお前まで!やめたげろ!怯えてるやろが!」
Kn「あ、すまん。半獣人なんて初めてで…」
Tn「相手は女の子やぞ…」
Kn「ごめんて。」
こちらも呆れたように注意されて、渋々と離れていった。…ここの人は少し変わってるのかな。
Gr「さて、うちのがすまんなA。とりあえず座れ。食べながら話そう。」
そう言われて私は椅子へと座ると、軽食を出されてそれをもくもくと食べながら話をすることとなった。まずはここの人たちの自己紹介、どんな事をやっているか、何を目標にしているかなどを聞いた。…結構物騒で本当に大丈夫なのかと心配になってきた。
Gr「安心しろ。極力お前を巻き込むようなことはしない。…ちなみに、年齢はいくつだ?」
『え?えっと…19…です。』
言われた通りに答えると、あからさまに驚いた顔をされて、何かやってしまったのかと身構えてしまう。
Os「…君、それで19なん?もっと下かと…」
Rb「見た目が幼めだし細いからか?もっと食え食え。」
『…ありがとうございます。』
天の面をしたその人、ロボロさんにサンドイッチを貰ってそれをありがたく頬張る。
Gr「…となればAの健康管理が先だろうな。ペ神、頼めるか。」
Sn「はいはーい。」
Gr「じゃあAはペ神に着いていけ。俺たちは話すことがあるからな。」
Sn「ん、行こうか。」
私はペ神さんに促され立ち上がると、そのまま部屋へと案内された。ベッドともに薬品の匂いがする白い部屋に、私は元いた場所を思い出して、少し身震いをした。
Sn「まずは座って。君にいくつか質問したいことあるから。あと触診。」
『はい。ペ神…さん。』
Sn「ペ神でいーよ。じゃあ手、見せて?」
向かい合うように腰掛け、私は自分の手を差し出した。
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すみれいん(プロフ) - きゅるきゅる、ウルル…ここめちゃくちゃ好きです。 (2020年12月8日 23時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
×(プロフ) - こんなに面白い作品が読めてうれしいです!応援してますヽ(^o^)丿 (2020年11月29日 12時) (レス) id: 2c8e323fdc (このIDを非表示/違反報告)
(´ー`*)ウンウン - 好きです。(唐突)頑張ってください。 (2020年11月25日 14時) (レス) id: 79aefbbb5a (このIDを非表示/違反報告)
ラリー - 面白いんじゃあ...続きが気になって死んでまう...(訳:この作品とても好みで面白いです!更新頑張って下さい!) (2020年11月24日 22時) (レス) id: 4e3832928c (このIDを非表示/違反報告)
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