嫉妬も好きのうちだから ページ25
『…ん…』
眠りから覚めるとそこは自分の部屋とは少し違う天井。そうだ、あのまま眠ってしまったのか。寝返りを打ち横をむくとすぐ側にシャオロンの顔があって俺は思わず距離を取る。その拍子に起きたのか、
Sha「ん〜…?あ、おはよA。」
にへら、と笑ってシャオロンは俺を引き寄せ抱きしめた。
『…おはよ。今何時くらいかな。』
Sha「知らん…けどもう朝に近いんちゃうか…なぁもうちょい寝よ。」
『だぁめ。俺一旦戻って着替えないと。』
そう諭して起き上がるとシャオロンもそれにつられて起きる。
Sha「なら部屋まで送る。噛み跡も手当てせんと…」
『…じゃあ、お願い。』
そして首筋や胸元を手当てすると部屋を出てシャオロンと共に真っ直ぐに自分の部屋に向かう。部屋に着くと、シャオロンには少し妖艶な笑みを向けられて、そのまま別れた。
………
数日後─
俺はトントンに頼まれてみんながまとめた書類の整理を頼まれていた。
『こっちはオスマン…こっちはひとらん…っと。』
誰にどの書類が行くように分けるだけなので比較的楽な作業だった。机に並べられた書類とにらめっこしていると突如扉が勢いよく開いた音がして、俺は目を向ける。
『…ショッピ?』
見るとどこかイラついたような顔で、俺は目を見張る。するとショッピはずんずんとこちらに歩み寄り、首筋の包帯を見ると顔を歪めた。
『一体どうした?何かあって…うわっ!』
問いただそうとすると突然抱き上げられベッドに直行されて押し倒された。
『いってて…』
Shp「…すか。」
『え?』
Shp「なんでクソ先輩なんかに素直に吸われた挙句いいようにされてんすか。」
『へ?』
え、待って、それって一昨日の話だよね。なんでショッピがそれを知ってるの?困惑する俺にショッピは続ける。
Shp「さっきクソ先輩が自慢げに食堂で話してきたんすよ。罰ゲームでAさんを堪能できたって。今までにないいい反応見れたって。あまりにも嬉しそうに話すものだから俺、めちゃくちゃ腹立ってるんですよ。」
手をシーツごとギリッと締め上げショッピは俺を睨むように見つめる。
Shp「えぇ分かってますよあなたが俺たちみんなのものだってのも、これが嫉妬だってのも。けど…」
そう言いかけた時、またバンッと扉が開いて次はチーノが入ってきたのだ。
『チーノ!?なんで…』
Ci「あれなんでショッピくん…あ、あ〜…ハイハイなるほどね。」
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ノア(プロフ) - 黒猫さん» ご指摘ありがとうございます。少し編集させていただきました。 (2020年7月19日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 24ページの最初の方knさんが喋っていることになってますよ (2020年7月18日 23時) (レス) id: 1cf413de79 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - 面白かったです!星も綺麗ですよ(*´▽`*) (2020年6月26日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
一月鈴華(プロフ) - ロリ化の話最高すぎです!ニヤニヤしながら更新待ってます! (2020年6月22日 8時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー - 面白いです!しかも私も吸血鬼パロ好きなんですよー(⌒▽⌒)オソロイデスネなので気長に更新、お待ちしておりますー (2020年6月7日 18時) (レス) id: b386527986 (このIDを非表示/違反報告)
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