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「あ、私お手洗い行ってくるね」と、玲夏さんが席を立った。
「いってらっしゃいー」と送り出すも、この謎なメンツに、私の心の中は動揺しまくっている。
宏規くんは真横(とは言っても隣の席というだけで通路挟んでるしめっちゃ近くではいないのでまだ許容範囲。まあ近いけど)だから余計緊張である。無理、ファンミ行ったときぐらいしかこんな近くに来たこと無かったよ…
そのとき、誰かのスマホの着信音が鳴った。因みに私じゃない。
「あ、ごめん、ちょっと電話してくる」
そう言って席を離れて外に出ていく洸さん。
………ちょっと待て
これは、2人きりではないか…？
やばい、どうしよう。
そう思いながら、チラっと横に目線を向ける。すると、あっちも気になっていたのか、宏規くんと、バッチリ目が合ってしまった。
なんでタイミングよく見てんだよお前えええ
しかし、目が合ったのに逸らすというのは流石に失礼すぎる。少し迷いがあったが、なんとか私は「今日はすみません」と、口を開いた。
「え、なんでですか」
聞き慣れた、中部地方にありがちな訛り。あまり舞台俳優にこういう訛りを持つ人はいない上、宏規くんの声が目の前からする、と思うと、「ああ、推しが目の前にいる」というのを再確認させられる。
「えっと…先輩が変な事言って、困らせちゃったかなって」
「いや、大丈夫っすよ。そりゃあ驚いたんですけど、素直に嬉しかったし」
「嬉しかった」もうその言葉が聞けただけで満足だ。恥ずかしさで死んでしまう。
すると、今度は宏規くんの方が「なんで俺のこと応援してくれてるんですか？」と、聞いてきた。直球すぎて、なんて言ってるのか一瞬わからなかったんだが。
「ええ……ええ？ちょっと待ってください……普通に恥ずかしいんですけど…」
「あ、そうっすよね。直球すぎっすよね。ほんとに、無理なら答えなくて大丈夫なんで」
宏規くんは雑誌などの対談で見たまま、そのままで喋る。これが素なんだろうとは思っていたが、本当に変わらなさすぎて安心する。
そんな彼をなぜ応援しているのかと言われれば
「私が、個人的に憧れてるからです」
「え」
「えーそれはあんま予想してなかったです」と同時に言われた。「憧れてるって初めて言われた…」と呟く推し。その発言に私は驚きだった。
「あーっと、恥ずかしいんですけど…実は、私がこの世界に入ったのは……宏規くんに憧れたからなんです」
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ひよこまめ(プロフ) - 晴菜さん» ありがとうございます！長らく更新せずにすみませんでした……溜めていたのでバンバン更新(多分)します！ (2019年10月25日 22時) (
レス) id: dfe9b86821 (このIDを非表示/違反報告)
晴菜 - 続き楽しみにしています！無理せず頑張って下さい！ (2019年10月21日 0時) (レス) id: 3c5af7941e (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - 木綿さん» コメントありがとうございます！最近暇なので……(本当は試験が迫っている)きまぐれ更新ですが、付き合っていただけてありがたいです (2019年10月13日 5時) (レス) id: dfe9b86821 (このIDを非表示/違反報告)
木綿 - たくさん更新嬉しいです！！続きドキドキです〜〜 (2019年10月13日 1時) (レス) id: a9775c7f67 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - ゆさん» コメントありがとうございます！最近更新が滞っているのでどんな文句が…とビクビクしてコメント見ました笑とても暖かいお言葉、ありがとうございます。 (2019年10月6日 0時) (レス) id: dfe9b86821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこまめ x他1人 | 作成日時：2019年8月27日 4時
