優しさに触れて1 ページ48
思わず声を出してしまって、問題の人物に振り向かれた。
もう逃げられないということを悟って扉を開く。一気に光が目に刺さってクラっとした。また頭痛が酷くなった気がする。
「あ、起きたん。大丈夫？…って、なんでおるんって感じだと思うけど」
「うん……なんか聞きたいことは沢山あるんだけど……ちょっと聞く元気ない……」
「そうだよな。あ、座っとって。もうすぐお粥できるから」
それお粥だったんだ……とか思いながら言う元気もなく椅子に座って机に肘をついた。頭痛でぐわんぐわんする頭で考える。多分宏規くんが家連れてきてくれたんだと思うけど…まず、どうやって家がわかったんだろう……謎だらけである。
それにお腹すいた……そういえば夕ご飯を食べてない。なんで宏規くんが私の家でお粥を作っているのか全くと言っていいほどわからないけど…とりあえず感謝。
「できた。食べられる？」
「えっと……うん……」
戸惑いながらも頷くと、お粥を出された。たまご粥だ。ほっこりする温かい匂いが辺りを包む。私はいただきます、と小さく言ってから見るからに熱そうなお粥をふーふーしてから1口食べてみた。よくわからない状況だが、まさか宏規くんのつくったお粥を食べる日が来ようなんてな。人生何があるかわからない。
「………ママのお粥と同じくらいおいしい…え、なんかよくわからんけどありがとう…」
「いや、全然。よかった。あ、米だけ使っちゃったんやけどごめん」
「え、いや全然いいよ。いや、いいんだけど………なんで家わかってしかもここでお粥作ってるの？なんにも覚えてなくて……あと冷えピタありがとう……」
ゆっくりながらも言い終えると宏規くんはこうなった状況を教えてくれた。
どうやら、私は熱で店で倒れかけ、駆けつけた店長と宏規くんといくみんが話し合い、2人でタクシーで、前に宏規くんに教えた住所から私の家に連れていくことになったらしい。宏規くんはこのままにできないからと言っていくみんを帰し、自分は残ってくれたらしい。
時刻は0時をまわる勢いだ。こんな時間まで……感謝と申し訳なさしかない。
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ひよこまめ(プロフ) - 晴菜さん» ありがとうございます！長らく更新せずにすみませんでした……溜めていたのでバンバン更新(多分)します！ (2019年10月25日 22時) (
レス) id: dfe9b86821 (このIDを非表示/違反報告)
晴菜 - 続き楽しみにしています！無理せず頑張って下さい！ (2019年10月21日 0時) (レス) id: 3c5af7941e (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - 木綿さん» コメントありがとうございます！最近暇なので……(本当は試験が迫っている)きまぐれ更新ですが、付き合っていただけてありがたいです (2019年10月13日 5時) (レス) id: dfe9b86821 (このIDを非表示/違反報告)
木綿 - たくさん更新嬉しいです！！続きドキドキです〜〜 (2019年10月13日 1時) (レス) id: a9775c7f67 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - ゆさん» コメントありがとうございます！最近更新が滞っているのでどんな文句が…とビクビクしてコメント見ました笑とても暖かいお言葉、ありがとうございます。 (2019年10月6日 0時) (レス) id: dfe9b86821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこまめ x他1人 | 作成日時：2019年8月27日 4時
