デコピン ページ38
A
感動的な場面から一転。
「?!・・・ばっ・・・」
「うわぁぁぁあああ?!」
「ギャーッ!!!!」
「「「日向!!!!」」」
『オレンジくんっ?!』
みんな血相を変えてオレンジ君の元へ駆け寄る。
あの影山でさえもすっごい顔してる。
旭さんは今にも死にそうなくらい怯えてる。
田中さんは頭を抱え叫んでいる。
日向「・・・っう〜〜〜〜〜っ」
西谷「あっ生きてる」
田中「大丈夫かっ」
東峰「大丈夫かぁぁぁああゴメンなぁぁあああ」
月島「どう考えてもボケッとしてたコイツが悪いでしょ」
A『メガネクン。言い方。』
みんなが心配(?)してる中、メガネクンは床に仰向けに倒れているオレンジ君を一瞥する。
月島「事実でショ。」
A『僕だってボーッとする事くらいあるでショ。』
山口「え?あっ!ツッキーのモノマネ!」
月島「・・・語尾真似したつもりかもしれないけど1mmも似てないから。」
両手でOKポーズを作り目元にかざして目を細め、
声を低くして見せると、おでこにデコピンされる。
武田「きゅっ救急、きゅっきゅっ」
繋心「落ち着けよ先生。」
日向「あ、大丈夫ですスミマセン・・・」
ムクっと起き上がり元気アピールするオレンジ君にみんなが声をかけていると突然「は?!」と大きく肩を揺らし白目をむく。
不思議に思ってオレンジ君の視線を辿ると、ズォォとただならぬ気を出しながら鋭い目付きで影山がオレンジ君を睨んでいた。
その顔は前にオレンジ君が影山の後頭部にサーブをぶち込んだ時の顔とそっくり。
A『??どうしたの影山クン…』
山口「いや、わかんない…」
冷や汗を慌てる私たちにメガネクンはニヤニヤ笑っていた。
影山「・・・なにボケェーっとしてた・・・試合中に・・・
・・・俺は知ってるぞ・・・」
冷や汗ダラダラのオレンジ君と目をギラギラさせる影山。
みんな口を噤んでいた。
A『繋ちゃん…』
繋心「ほっとけ。分かり合うためにぶつかんだよ。意味の無い喧嘩なんてねぇ。」
影山「エースはかっこいいけど自分は1番の武器が囮なんて地味でかっこわるい。自分も東峰さんみたいなタッパとかパワーがあればエースになれるのに。」
日向「そっ、そんなこと思ってない!!!」
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作者名:ツナ缶本仕込み | 作者ホームページ:http://@ya love
作成日時:2021年10月1日 20時