▹▸ ページ45
▹▸木兎
「･･･に終わる予定です。分かりましたか？」
「んぁ？･･･おう！」
絶対分かってねぇだろ。とでも言いたげな赤葦の溜息。
ーーもうすぐ会える。
この1年、彼女が1番の支えだった。
片手にスマを握りしめ、もう片方の手には木葉に教えて貰ったリボン結びが施されたプレゼント。
小さいけどAちゃんみたいに可愛くて優しい花束。
Aちゃん、喜んでくれるかな･･･
ビックリしてくれる？
「卒業式が終わったら俺から木兎さんにメールを送るので呉々も･･･」
「もー！わーってるって！」
心配性だなー。とあっけらかんと笑えば
誰のせいだと思ってるんですか。と冷たい返事。
このやり取りも懐かしい。
てか、頭ん中で何回もイメージトレーニングしたし大丈夫だろ。
それでも不安が無いと言えば嘘になる。
誕生日も1年記念日も一緒に祝えてないし
夏祭りもクリスマスも会えてないし
プレゼントだって何ひとつあげられてない。
【卒業式、終わりました。】
「うっし。」
赤葦からの一通のメールを確認した後
かつてAちゃんを待ち伏せした梟谷の正門を潜る。保護者や卒業生で溢れる校内ではさほど俺は目立たなかった。
目的地はただ1つ。
君を見つけ、告白した場所。青春をおくった場所。
Aちゃんはそこにいる。
根拠の無い自身がフツフツと湧き出る。
自然と歩幅が大きくなって胸が高鳴る。
･･･もうすぐ会える。
この一年、それが1番の心の支えだった。
練習はキツいし、辛かったけど楽しかった。
またAちゃんに俺のバレーを見てほしい。
「･･･っAちゃんっ！！」
『･･･っ？！』
？？
名前を呼ぶも何度も抱き締めた小さな背中しか見えない。
「アレ？Aちゃーんっ！」
『ぼ、くと、さんっ？』
「･･･ウン！木兎さん！」
『...ぁ、っ』
「卒業、おめでとう。」
振り返ったAちゃんの目からは大粒の涙がポロポロ溢れてる。
「もー。泣き虫だなぁ。」
ーーおいで。
初めて俺の前で君が泣いた日が脳裏に浮かぶ。
確かその時Aちゃんは「おいで」じゃ来てくれなかった。
欲張っていい？
独占せてよ。
離れてた分、触れたいから。
「Aっ！来いっ！！」
お待たせ。A。
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ろん。(プロフ) - おまんじゅうさん» えぇ？！めちゃくちゃ嬉しいお言葉です…っ😭😭新作は幾つか案が出て居るのでなるべく早く書けるように頑張りますねᕙ( ˙꒳˙ )ᕗありがとうございました💕✨ (2022年4月3日 7時) (
レス) id: bd82f03367 (このIDを非表示/違反報告)
おまんじゅう - この夢小説神過ぎて号泣しました!!😭✨これからも占ツクの作品作り頑張って下さい！✌️ (2022年4月3日 1時) (レス) @page50 id: 620ff6aba0 (このIDを非表示/違反報告)
ろん。(プロフ) - 塩入り紅茶さん» こちらこそ数ある夢小説の中でこの作品を見て下さりありがとうございます(*´˘`*)コメントまでして頂いて私はめちゃめちゃ幸せものです。本当にありがとうございます！！ (2022年3月28日 22時) (レス) id: bd82f03367 (このIDを非表示/違反報告)
塩入り紅茶 - ろん。さん、こんな素敵な作品を書いていただきありがとうございます！私は木兎さん好きなのでなんだかかわいい姿を見たみたいで面白かったです！ありがとうございました！！！！ (2022年3月28日 22時) (レス) @page50 id: 2b0f4e3316 (このIDを非表示/違反報告)
ろん。(プロフ) - 黒瀬将哲さん» 黒瀬将哲さん素敵なコメントありがとうございます( ；꒳； )私はこのコメントに泣きました…バイトの休憩中にこのコメント…っ！！社畜後に暖かいコメント嬉しかったです( *´꒳`* )こちらこそ出会って下さりありがとうございました！！ (2022年3月13日 16時) (レス) id: bd82f03367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ缶本仕込み | 作者ホームページ：http://@ya love
作成日時：2021年11月1日 23時
