Anemone . 28 ページ28
TH「あ、A、これ着て」
大きいフードの着いたパーカーを渡される。
TH「ちゃんと被ってるんだよ」
テヒョンは私の頭をポンポン、とした。
…子供じゃないのに。
私はフードを深く被り顔が見えないようにした。
TH「…ドアが開かないとかないよね？」
JN「いいから開けてよ早く」
もはや私より遊ぶ気まんまんなふたりの後ろで初めて見る雪に胸を踊らせる。
…たしか、白くて柔らかいものだ。
綿みたいな？
TH「では、開けまーす」
テヒョンがドアを開けると、世界が一面真っ白に染まっていた。
「わ、すごい……」
綿とはまた違う感じで、これが雪なのかって思って触れみると冷たかった。指が凍る。まじで。
「うわっ冷たっ」
TH「ジンヒョーーーーン」
テヒョンが雪で作った球を投げる。
ジンさんにクリティカルヒット。
JN「ぐわはっ…」
「ちょ、大丈夫ですか」
JN「隙ありっ」
ジンさんは私の顔面に雪を掛けてきた。
「うっ…」
あまりの冷たさに顔が凍る。
動かせないよこれ。
JN「あっちまで誰が速いか競争だっ」
TH「挑むところですよヒョン」
圧倒的不利すぎて は？ みたいな顔をしてると
TH「俺が連れてく」
ってテヒョンにお姫様抱っこされた。
…ん？お姫様抱っこ？
なんていう私の疑問はフルシカトでジンさんは開始の合図をした。
JN「よーい…ドン！」
「わっ」
テヒョンが走り出すと冷たい風邪が頬を切るように通り過ぎる。
私を抱えて走っているのにジンさんより速いのはなんでだろう…((
JN「あっ、ちょっ、はや…」
TH「いひひっ」
しかもテヒョンは息切れすらしてない。
本当に人間か？って思うけど、そうだ、この人達はオーガでもあるんだ、っていうのを思い出す。
…なんとも言えない、複雑な気持ちになった。
☻ ☻ ☻ ☻ ☻
ゴールに到着してテヒョンに降ろしてもらう。
JN「はぁ…疲れた…ちょ、この建物ソファでも無いの」
私達が到着したのは窓が大半割れていて灯りも何も無い…マンション？だった。
ジンさんがふらりとマンションに入りそれに続いて私達も入る。
TH「…なんかあったかいね」
JN「風が通らないからね」
TH「…あ、そういえばさ、今日ユンギヒョン機嫌悪くなかった？」
「…そうなの？」
JN「まぁユンギは寝起き機嫌悪いから」
TH「話しかけたら黙れって言われた」
「えっ」
そう、私が言った瞬間だった。
テヒョンの右頬に、一瞬でかすり傷ができたのは。
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りお(プロフ) - 私も、明日テストですよ！いっしょですね！ (2018年11月28日 21時) (
レス) id: 610d527ce2 (このIDを非表示/違反報告)
飴薬(プロフ) - ゆんぎらぶさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年10月27日 22時) (レス) id: 158d4b0e37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんぎらぶ - このピョンテな感じ大好きです！！更新ふぁいてぃんです！！ (2018年10月27日 22時) (レス) id: 8bf3196fdf (このIDを非表示/違反報告)
ＬＯＳＥＴＹ(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年10月24日 5時) (レス) id: 158d4b0e37 (このIDを非表示/違反報告)
ちあ - 本当に面白いです！楽しみにしてまーす。更新頑張ってください！！ (2018年10月24日 0時) (レス) id: 4a9056ee7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴薬 (Shiyaku) | 作成日時：2018年10月15日 18時
