Anemone . 18 ページ18
TH「まっ、今日は疲れただろうし、寝よう。
メンバーの紹介も明日にするねっ。」
そう言ってテヒョンは立ち上がった。
TH「キス…しちゃだめ？」
『………ぃゃ、』
TH「んー…ほっぺだけ」
そう言うとテヒョンは私の頬に
ちゅっ、と口をつけ、
私の目をじーっと見た。
TH「…Aの部屋、いこ」
『…え？』
ここじゃないの、なんていうのを私が言う前に
テヒョンは私の手を引き部屋を出た。
TH「…ここ、」
『…ここ？』
白と灰色でまとめられた部屋。
真正面の机の上に何かが置いてある。
近づいて見ると、瓶に入った花だった。
だけど水は入ってなくて、多分ドライフラワーだ。
…それにしても、この花。
『…この花っ、』
TH「……Aは知ってそうだね。
赤いのは、俺と…ゆんぎひょんから。」
…赤い、アネモネ。
その花言葉を、私は知っている。
『…白は』
TH「…ほびひょんと、なむじゅにひょん。」
『桃色は』
TH「じょんぐくとじみな。」
『…青は』
TH「…じんひょん。」
『………紫は』
TH「…君の、お父さんから。」
…そう、か。
アネモネ、その花は
…たしかに、ひとつひとつの色の花言葉は
それほど、暗いものではない。
" 期待 " "君を愛してる" "待望" "信じて待つ"
……だけれど、色が揃った時。
アネモネ全体の花言葉になる。
『………わざと、？』
TH「………ははっ、どうだろうね」
テヒョンは笑った。
とても、乾いた笑いだった。
TH「…まぁいいや、おやすみ。」
そう言ってテヒョンは部屋から出て
ドアをパタン、と閉めた。
…鍵、ついてる？
ドアに近づき、確認する。
『…鍵だ。』
鍵を閉めた。
カチャリ、という音が部屋に響く。
…なんか、疲れたな。
床にへたりと座り込む。
もう動けないや。
……日本とかよくわかんないし、
スヨンちゃんがもういないのもわかんない。
博士は今頃何をしているのだろうか。
…帰るのが遅くて、怒っているのだろうか。
……いっつも、怒ってたもんな。
床に寝そべり、天井を見上げる。
照明が眩しい。
…門限、すごい厳しくて、…でも、
今ならそれも理解できる。
夜はきっと、マフィア？達が動きやすいんだろう。
……博士。
博士は私を騙していたのだろうか。
…もう、何もわからないや。
そのまま、目を閉じた。
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りお(プロフ) - 私も、明日テストですよ！いっしょですね！ (2018年11月28日 21時) (
レス) id: 610d527ce2 (このIDを非表示/違反報告)
飴薬(プロフ) - ゆんぎらぶさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年10月27日 22時) (レス) id: 158d4b0e37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんぎらぶ - このピョンテな感じ大好きです！！更新ふぁいてぃんです！！ (2018年10月27日 22時) (レス) id: 8bf3196fdf (このIDを非表示/違反報告)
ＬＯＳＥＴＹ(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年10月24日 5時) (レス) id: 158d4b0e37 (このIDを非表示/違反報告)
ちあ - 本当に面白いです！楽しみにしてまーす。更新頑張ってください！！ (2018年10月24日 0時) (レス) id: 4a9056ee7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴薬 (Shiyaku) | 作成日時：2018年10月15日 18時
