Anemone . 14 ページ14
「うぅっ…おいしょっ…はぁ…」
頭が痛い。
SN「もぉ〜A先輩…(笑)
起きれますか？」
「……スヨンちゃん」
…やっぱさっきのは夢だったんだ。
変な夢だったな(笑)
SN「先輩急に倒れちゃって。
お酒飲みすぎたでしょ〜！(笑)」
「そうかも、頭痛い…(笑)」
お酒…飲んだっけ。
覚えてないけどまあいいや。
「帰ろ、スヨンちゃん」
私は歩く。
スヨンちゃんを置いて。
…さっきの夢と同じだな、なんて。
「スヨンちゃ〜…ん」
振り向くと
血塗れになったスヨンちゃんがいた。
SN「先輩…嫌です…行かないでください…」
「スヨンちゃ…ん…スヨンちゃん…！」
スヨンちゃんは止まったままなのに
私は走ってるのに
スヨンちゃんに追いつけない。
SN「忘れないで、A先輩…
あなたは私の唯一の敵だった、だけど……」
「スヨンちゃん！！待って！！」
SN「唯一の愛してる人…でした…っ」
「スヨンちゃん！！！スヨンちゃん！！！」
SN「…許してください(笑)」
「待って、スヨンちゃん！！スヨンちゃん！！」
「スヨンちゃん！！！」
ガバッと体を起こす。
…ここは…どこ…？
スヨンちゃんは………？
TH「……おはよう」
「…スヨンちゃんは？」
TH「………死んだよ」
「嘘だぁ、さっきまで私、話して、た、もん」
TH「………………隣」
テヒョンに言われて隣を見る。
そこには、綺麗なスヨンちゃんが
左胸に紅い花を咲かせて目を閉じていた。
「……行かないでって言ったくせに…っ
馬鹿っ……スヨンちゃんの…ばかぁっ……」
置いてってのはスヨンちゃんじゃないか。
…私も行く。スヨンちゃんの所に。
近くにある台に頭を打ち付ける。
TH「A、A……やめろよ…」
テヒョンに肩を掴まれ、抱きしめられる。
…こんな安い温もりに
私は悲しみが薄まってるのか。
「テヒョンにはわかんないよ。
…あなたに、
っ……。
大切な人ができたことがある？」
TH「…」
「じゃあその人を失う悲しみを
味わったことはある？」
TH「…」
「……唯一の
愛する人を
…
失うことがどれだけ…
どれだけ苦しいかを知らないでしょ…」
TH「……」
テヒョンは抱きしめる力を強くして
背中をゆっくり叩いた。
TH「…冷たいだろ……分かってる…」
…きっと泣いてるのか。
この人は。
TH「できないんだよ……人を、愛するなんて……」
…少しだけ
テヒョンの涙で濡れた肩が
…気持ち悪かった。
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りお(プロフ) - 私も、明日テストですよ！いっしょですね！ (2018年11月28日 21時) (
レス) id: 610d527ce2 (このIDを非表示/違反報告)
飴薬(プロフ) - ゆんぎらぶさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年10月27日 22時) (レス) id: 158d4b0e37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんぎらぶ - このピョンテな感じ大好きです！！更新ふぁいてぃんです！！ (2018年10月27日 22時) (レス) id: 8bf3196fdf (このIDを非表示/違反報告)
ＬＯＳＥＴＹ(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年10月24日 5時) (レス) id: 158d4b0e37 (このIDを非表示/違反報告)
ちあ - 本当に面白いです！楽しみにしてまーす。更新頑張ってください！！ (2018年10月24日 0時) (レス) id: 4a9056ee7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴薬 (Shiyaku) | 作成日時：2018年10月15日 18時
