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小さい頃から容量も良かった私は、いい子ちゃんと言われてからかわれていた。
それが嫌で、だけど真っ向から反抗する勇気なんてなかった。
そんな中、龍樹が現れた。
「そう言うの、カッコわりーんだよ」
あの頃からすでに不良の道へと進みかけていた龍樹は、いじめっ子にそう言った。
次の日から私はからかわれなくなって、龍樹と友達になった。
小学校、中学校と進み、龍樹は髪を染めてピアスを開けた。
ヤンキーになった龍樹に同級生も先輩も、先生ですら怯えていた。
私は、毎日必死で勉強して、優等生と言われるようになっていた。
なんで私たちが仲がいいのか、いろんな人に聞かれた。
龍樹は私が注意したら文句を言いながらも従ってくれた。
幼馴染。
私たちはそう言う関係なのだろう。
勉強だって、見てあげた。
私がいつも注意して、勉強を教えていたから、私がまるで龍樹の上司みたいに周りに言われた。
龍樹くんは真桜ちゃんには逆らえないから。
でもそれは違う。
龍樹は、私と対等だった。
仲の良い友達だった。
私が龍樹に向ける感情が、友情じゃないなんて、思わなかった。
この想いに自覚したのは中学3年生の時。
高校で離れてしまうだろうと思っていたのに、同じ学校に行けるとわかって、家で泣いていた。
悲しみなんかじゃ無い。嬉しかった。
ただひたすらに嬉しかった。
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かぷりちお - コメントありがとうございます!亀更新ですが、完結は必ずしますので、気長に読んでくださると嬉しいです! (2018年8月24日 2時) (レス) id: 0810d4d9bb (このIDを非表示/違反報告)
G - 続き気になる (2018年8月22日 16時) (レス) id: cad32de435 (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 続き書かれる予定はありますか、、、?設定が面白いので思わず読み入ってしまいました笑 (2018年8月22日 11時) (レス) id: 5cff57e74b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぷりちお | 作成日時:2018年6月27日 19時