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彼の言葉に私は何も言えなくなった。
その通りだ。
それでも、私は彼に言う。
綺麗事だと、わかっていながら。
「確かにそう言う面もあるかもしれません。ですが、クラスに関係なく、この高校の評判を落とさないように努力すべきだと思います。」
彼はわかってくれてるだろう。
それでも言っているのだ。
あいつらのせいだと。
否定できないのが、悔しい。
「はい」
別の生徒が手を挙げた。
私は彼女を促す。
「どうぞ」
「あの、多分Eクラスとかがいっぱい問題を起こしてるのも事実なんですけど。
私たちもちょっとしたルール違反とかした事あると思います。
そう言うの無くしていけば、Eクラスも悪いことできなくなるんじゃないかなって思います。」
「悪いことできない空気を作るってこと?」
「どれだけ効果があるかはわからないけど、せっかくおんなじ学校に通ってるんだから、相手の短所をカバーするのもいいと思う」
彼女がおずおずと言った意見は、綺麗事ではあったけど、とてもいい案に思えた。
「他に意見はありませんか?」
「無いようでしたら、この意見を生徒会に提出します」
パラパラと拍手が起こった。
私はそれを聞きながらふと廊下を見た。
そこには、茶髪のあいつがいた。
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かぷりちお - コメントありがとうございます!亀更新ですが、完結は必ずしますので、気長に読んでくださると嬉しいです! (2018年8月24日 2時) (レス) id: 0810d4d9bb (このIDを非表示/違反報告)
G - 続き気になる (2018年8月22日 16時) (レス) id: cad32de435 (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 続き書かれる予定はありますか、、、?設定が面白いので思わず読み入ってしまいました笑 (2018年8月22日 11時) (レス) id: 5cff57e74b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぷりちお | 作成日時:2018年6月27日 19時