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神田side
小学三年生の頃。
お姉ちゃんが、死のうとした。
お母さんがパニックになりながら車で出て行った。
僕は、ひとり。
たった、ひとり。
さみしいよ。
お姉ちゃん。
おかあさん。
僕が不安を感じて、泣き叫んだ時。
玄関のドアが開いて、おばあちゃんが入ってきた。
「奏太。もう大丈夫。」
ぽんぽん。
ぽんぽん。
ゆっくりと背中を叩かれて、少しづつ不安が消えた。
あの時、なにがあったかなんてわからなかった。
だんだん大きくなって、中学3年生になったばかりの頃に第一志望をお姉ちゃんの通っていた高校にした。
その時知った。
この学校の歪んだ状態を。
お姉ちゃんは、進級するときにクラス落ちして、そして思い悩んで、死のうとした。
だけど僕はここに来た。
それが、僕の決意だった。
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かぷりちお - コメントありがとうございます!亀更新ですが、完結は必ずしますので、気長に読んでくださると嬉しいです! (2018年8月24日 2時) (レス) id: 0810d4d9bb (このIDを非表示/違反報告)
G - 続き気になる (2018年8月22日 16時) (レス) id: cad32de435 (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 続き書かれる予定はありますか、、、?設定が面白いので思わず読み入ってしまいました笑 (2018年8月22日 11時) (レス) id: 5cff57e74b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぷりちお | 作成日時:2018年6月27日 19時