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竜胆自身も隠してたことには少なからず罪悪感があったことや、私に心配かけたくなくて黙っていたこと、仕事のことや過去のことを話したら私が離れていってしまうと思ったことなど沢山話してくれた。
表で公になったら困るような仕事だということまでは気付いていたが、まさか過去に少年院に入っていたとは思わなかった。
でも、それくらいで嫌いになるわけがないし、私も彼も自分の保身に走りすぎて周りが見えなくなっていたことにやっと気付いた。
笑いながら久しぶりに手を繋いで家まで帰った。
歩いていったらそこそこ距離のある公園だったはずなのに、1人で泣きながら歩いて行ったときよりも、帰りの方が短く感じるのは、きっとこの時間がずっと続けばいいのに、なんて考えているから。
家に帰ってすぐ、思い出したように竜胆が私の名前を呼んだ。
「これ、本当はこの前渡そうと思ってたやつなんだけど」
照れながら私の手に乗せてくれたのは縦長のベロア素材の高そうな箱。開けていい？と確認してからリボンを解いて蓋を開けると、中には綺麗なネックレス。
ネックレスと一緒に、何が小さめの封筒が一緒に入っていた。
「これ…、」
「Aのために選んだやつ」
つけてやる、とネックレスを手に取り、前から腕を回してつけてくれる竜胆。ハグされているような感覚で彼の顔が近づくのが恥ずかしい。
封筒の中には『To you who are the most beloved in the world.』のメッセージが箔押しで書かれたメッセージカード。
『世界で1番愛おしい貴方へ』そのメッセージを見た瞬間、また涙が出てきてしまった。
またぐずぐず泣き出した私を見て竜胆は笑っていた。
「プロポーズと婚約指輪はもう少し待ってくれるか？」
「仕方ないなぁ。もう少しだけ待っててあげる」
部屋着にはあまり合わない綺麗すぎるネックレスを首につけたまま。
さっきとは打って変わって、嬉しくて少し涙を流しながら、私は背伸びして彼にキスをした。
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Alice(プロフ) - きなこだいふくさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました…！そんな風に言っていただけて嬉しい限りです…！続編を作るかもしれないので、もし作った際はぜひよろしくお願い致します♡ (2022年4月2日 17時) (
レス) id: fa28fe383f (このIDを非表示/違反報告)
きなこだいふく(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白い話がたくさんあり、私自身とても楽しく読み進めることができました。こんな神作をありがとうございます！そして、更新お疲れ様でした！ (2022年4月2日 11時) (レス) @page46 id: 90c5be706c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2021年9月19日 20時
