俺/僕にドキドキしてください 短編集【歌い手】

鈍感な君 少年T りりゅーささんリク ページ35

少年Tside


『でねー運動も出来てー勉強も出来てーホントに完璧な人なんだよー！……って聞いてる？』



Ｔ｢え？あ、あぁ聞いてる聞いてる。｣



いや、聞いてないそもそもこんなの聞ける訳無い。


なんで好きな人の恋愛話をその本人から聞かされなきゃいけないんだ。


幼稚園から小、中、高と同じ学校に通い続けているから何となくAの趣味は分かっているつもりだ。



こういう人が好きと、情報が入るたびに髪を切ったり服の趣味を変えたりして来たのにAは振り向いてはくれなかった。



きっと友達としての時間が長すぎて恋愛対象には入らないのだろう。



だからこそこうやってAの部屋で二人きりになれているというのはあるが。



『でもさーあんな人気者と付き合うなんて私には無理だよな〜』



Ｔ｢なんで？｣



『だって…運動出来ないし、ずば抜けて頭がいい訳でもないし、それに見た目も良くないし…。』



Ｔ｢別にそんな事ないと思うけどなぁ。｣



『…じゃあ私のいいところ言ってみて。あ、好きなところでもいいよ？』



そう言うと彼女はイタズラをする子供のようにニヤリと笑った。



Ｔ｢え……？う〜ん…｣



『ほら！すぐ出てこないでしょ!?やっぱりいいところないんだぁ…』



さっきの表情とは一転悲しそうな表情を浮かべベッドに横になり足をジタバタと動かした彼女はやはり子供のようで可愛い。




Ｔ｢………全部…。｣



『え？』



Ｔ｢俺はAの全部が好きだよ。｣





『お世辞なんか聞きたくないです〜。』





『……え、本気？』



Ｔ｢うん、本気だよ。｣



『え、あ、あの…その……私も……！』



『っていうかずっと好きだったの？私の事…』



Ｔ｢あれだけアピールしてたのに気づいてなかったわけ？ホントにAは鈍感だなぁ。｣


ごめんね、と謝りながら顔を赤くする君もやっぱり可愛くて、本当に心から



君が好きなんだ。







＿＿＿＿鈍感な君にやっと思いが届いた日。

それは人生で2番目に幸せな日。


1番はきっと








君と夫婦になる時。




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お久しぶりです…

めちゃくちゃ前のリクエストを今更改修工事するという…ホントに申しわけないです。



前にもう書かないみたいなこと言ったんですがリクエストいただければ書きますので…

良ければリクエスト下さると嬉しいです。

終わり ログインすれば
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