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1話 騒がしい夜 ページ3

いつもと違う帰り道。
本当は、いつも通りに帰ろうとした。
けど、いつの間にか寄り道をしていた。
とある祭のある方へ足が動く。
「なんだろう…祭だよね?」
ざわざわと人で賑やかだった。
ほんのりオレンジのような…赤色のような提灯が煌びやかに祭を灯す。
少し歩くと一際目立つ人の集まりがあった。
(なにかやってるのかな?見に行こう)
私は、集団の方へ足を進めた。
私はあまり背は大きい方じゃないから前の方へ見に行った。
「そこのお嬢さん。僕のマジック手伝ってくれないか?」
前の方へ行くといきなり私が指名された。
(あ、マジックやってたんだ…私でいいのかな?)
私は、マジシャンの方へゆっくり近寄った。
「実はね、この中に別のお嬢さんが入っているんだ。」
そう言って大きな箱を指差すマジシャン。
「それで君には、こちらの箱に入ってもらいたい。2人が入ってる箱が入れ替わるマジックをします!」
そう言ってマジシャンは、観客に説明をした。
私は指事された通り箱へ入った。
(そういえば今日の月綺麗だな…赤くてまんまる。あとで写真撮ろうかな…で、絵を描こう)
そんなことを考えながら箱の扉が閉まるのを眺めていた。
「では、参りましょう!3.2.1」
マジシャンの言葉を聞いたら急に眠気がきて寝てしまった。
しばらくして私は目を覚ました。
けど、目の前はー…
「何これ…ここどこ?確かマジックが…」
さっきまでと違うところにいて軽くパニックになっていると”あ、目が覚めた?”と女の子の声が後ろからした。
振り返るとブレザーの制服をきた女の子がいた。
「大丈夫?気分とか悪くない?」
「あ、はい!えっと…ここは?」
私がそう尋ねると”うーん。私もわからなくて…”と言われた。
「あ!お嬢さんたちこんなところにいたんだ!無事でよかった。」
振り返るとマジシャンがいた。
「あの…ここはどこですか?」
女の子がマジシャンへ問いかけた。
「うーん。ここは日比谷が原…今で言うと日比谷公園あたりかな。」
(ん?今で言うとって何…?ま、いっか…)
私は気に留めなく話の続きを聴き始めた。
しばらく聞いてるとマジシャンさんは意味のわからないことばかり言い始めてしまいにはマジックをやり始めた。
すると、女の子は走ってどこかへ行ってしまった。
私は、マジシャンに一礼して女の子を追った。


私はこれからどうなるんだろう…
不安でいっぱいのはずなのに、心の何処かでこの状況を楽しんでいる

モノクロの世界に一筆色が塗られたように…

2話 記憶消失→←プロローグ



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作者名:めろんぷぁん | 作成日時:2015年8月10日 1時

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