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ひとつになれない不思議な惑星2 ページ5

YS「もうやめだ。俺の情けない身の上話は(笑)」


ぶっきらぼうというか〜ちょっとぎこちない態度と素振りで。
私の持つワイングラスに、ウイスキーのグラスを合わせるジョンウンくん。
今夜二度目のそれも「乾杯」の言葉自体はないけど―その音は澄んで響いた。


YS「こんなこと人に打ち明けるの初めてだ。
こうして君と飲んでいると・・・余計なことばっか言いそうで怖いな;」

「私のせいじゃないよ!これこれ、お酒のせいってことにしよ^^」


ジョンウンくんと同時に、それぞれのグラスに口をつけて。
ひといき分のお酒を喉に流し込む。
グラスを下ろすと、ふいにジョンウンくんにギッ!とにらまれて。
だけどすぐに冗談っぽく笑った。


笑うときの声は・・・話すときよりもずっと大きくなるって。
これも今日の新発見。


ジョンウンくんのこういう一面も含めて。
今夜こうしていて・・・なんだか少し。
彼を見る目が変わった気がする。


さっきまでの話は。
ジョンウンくんにとっては、あまり気分のいいものじゃなかったのかもしれないけど。
彼の言葉のほんのうわべの部分だけかもしれないけど。
でもやっぱり・・・私にもその気持ちがわかるような気がしたから。


ジョンウンくんとお酒を飲んでいて、こんなにも心地良いのは。
ジョンウンくんが言ってくれたように〜気が合う、というか。
自分と似た者同士のように感じてしまうから、なのかな。


って。


う〜ん、こんな私と似てるだなんて。
ジョンウンくんにしてみればやっぱり失礼な話だよねぇ。
多忙さにしても周囲からのプレッシャーにしても〜全然比べられるものじゃないだろうし。


だけど。


「あのねぇ・・・ジョンウンくん」

YS「ん・・・?」

「私・・・情けないだなんて思わないよ?・・・ヒクッ!」

YS「お、おい・・・A。酔ってるのか?」

「嬉しいの!だってジョンウンくんが〜不器用だけど〜
なんだかすっごく血が通ってる人のように思えるからっ><」

YS「・・・酔ってる、な;」


あらら・・・かくいう私も。
やけにベラベラと饒舌気味だわ。
ここにきて、ホントに急激に酔いが回ってきてる。


だけど、ジョンウンくんが先に。
言いずらそうなこと―打ち明けてくれたから。


私もこっそり内緒にしてたこと。
教えちゃおうかな。


「ジョンウンくん。あの頃・・・歌ってたよねぇ。雨の日の屋上で」


ふふ、これね。
実はいつかのときの―タネ明かし。

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作者名:Mercury zero | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/mercuryzero/  
作成日時:2019年11月11日 21時

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