Tonight, tonight.

夢で踊りましょう ページ30

「おお〜〜！すごい、いい感じ」


ホテルの別室であつらわれたケータリングサービス。
その料理の充実さに、私は感嘆の声を上げた。


主菜や副菜の種類もたくさんあれば〜小さめサイズのケーキデザートに、フルーツ。
飲み物もジュースやコーヒーだけじゃなくて、ワインやシャンパンまであるの？！
こんなのケータリングっていうより、もうバイキングでしょ！


ていうか。


「あ〜〜美味しそう。私も食べたい＞＜」


ケータリングとはいえ、一流ホテル仕込みの料理たちが。
見た目からも匂いからも〜スーツの下のすきっ腹をギュルギュルいわせてくれる。
そりゃそうだ・・・私もジョアも、一日準備に追われてほとんど何も食べていなかった。


でもこれは、今日の特別ゲストのためのもの。
ついさっきまで舞台にいた彼らは〜まだ着替えてたりしてるところか、きっと。


プレゼン後の会場はあのまま、バンケットの準備がされてるはず。
企業側と招待客たちの懇親パーティみたいなものだろうね。
なんかすっかり忘れてたけど、一応このイベントのテーマってエコだかの研究だっけ(笑)


だけど実際のところ、今日の招待された人たちは喜んだんじゃないかな。
あくまでイベントそのものの主旨はビジネスであっても。
あとはどんなに大人でもね。ああいう歌とか声って、心の栄養になり得ると思うんだ。


かくいう私だって―なんだかいきなり。
10年前の高校生のときにタイムスリップしたみたいな気分を覚えたくらいだもの。
って、それはちょ〜っと図々しすぎ？(笑)


仕事はまだまだ終わりそうにないのに。
なんとなく愉快な気持ちで、くるりと部屋を振り返ると。


KH「あ・・・どうも。お疲れさまです」

「あっ」


ちょうど食事をしにきたらしき・・・SJの面々。
まずｷｭﾋｮﾝが〜ぺこりと遠慮がちに会釈をくれた。


ちょっと気が緩んでたから〜私は一瞬だけビクリとなったけど。
でもすっかり彼らはステージオフにスイッチを切り替えたのか。
トレーナーだったりニットといった、ラフな男の人の格好になっていた。


LT「ああ！今日は色々とありがとうございました＾＾」


ぞくぞくと男たちが入室してくるうちで。
社交辞令のものと頭ではわかっていても〜うっかりキュンとしちゃいそうな笑顔のｲﾄｩｸ。
芸能人なのに全然偉ぶったところが無くて、こんな私にも礼儀正しくて。


ここにある、美味しそうなものたちは食べられないけど。
・・・役得ってこういうことをいうの？

冴えたスタイル-KH→←Can you feel it?-YS

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