キ ミ の 特 等 席 【橙】

Cafe 6 . ページ21

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【side C 】





る「ころちゃーん」

こ「なに、るぅとくん」




すとぷりの黄色担当のるぅとくん。

今日何故か、僕の家に押しかけてきた。


まぁ来た理由は大体分かるんだけど…





る「ころちゃん…これいつのコップですか…」

こ「熟成させてんの」

る「馬鹿なんですか？！
久しぶりに来てみたらこれですよ…

それに部屋の中なんか臭いし…片付けますよ」

こ「それ目的じゃないでしょ？るぅとくん。」





きっと、るぅとくんは気づいてる。

僕とジェルくんの異変に。


だから来たんでしょ？
君は優しいし周りをよく見てるから。


でも僕の心配なんて全然しなくていいのにさ。

るぅとくんは、人がよすぎる。


ジェルくんを慰めてあげなよ。

僕がたっぷり虐めちゃったしさ。





る「……喧嘩ですか？」

こ「なにがー？」

る「分かっててその返ししてます？
そしたら怒りますよ」

こ「…はぁ。ジェルくんのことでしょ。」

る「分かってるじゃないですか…
ころちゃん、ジェルくんに何したんですか。」

こ「べっつにー？」

る「あからさまに喋ってないじゃないですか！
あんなに仲良かったのに…」





いつの時代の話してんの。

るぅとくんは恋愛なんかしたことないでしょ。


恋愛って時には争いだってあるの。



手にしたいものは手にしたい。

僕はそのタチなの。



欲しいものは欲しいから手に入れたい。



それには、
同じ相手に惚れてる奴は邪魔だったの。





こ「おこちゃまには分かんないよ」

る「馬鹿にしないでください！」





なーくんの差し金でしょ。

るぅとくんってば。


分かりやすいんだから。





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