お前らのマネージャーなんかやってられっか！２【stxxx】

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り「押しつけて来る人。」

『答えてくれるんですね』

り「そこまで性格腐ってないし。」

『……』

り「……は？」

『…いえ。それって最初のマネージャーさん？』





そう言うと、バッとこっちを見る彼。

"なんでそれを…？"と言わんばかりの顔。



それもそうだ、
この話題はジェルくんから聞いたものだ。

莉犬さんが驚くのも無理はない。






『ジェルくんから聞いたんです。
ジェルくん、ゲームが下手っていうキャラ固定。
本当は嫌だったそうです。

だから、莉犬さんもそうだったんじゃないかと
思って、聞いてみました。』

り「…」

『……押しつけてくるってことは…
強要…で間違いないですか？』

り「…うん。」

『そうですか。
私はあなたに強要なんてしない。
好きな人生を送ってほしいから。』





莉犬さんを見てたら、
なんだか自分のことを見てるみたいで、胸が苦しい。

私もアイドル時代は、
"お淑やかキャラ"を強要されていた。

まぁ、嫌だったから断ったんだけど。


てか、私がお淑やかなんて向いてないでしょ。






『マネージャーは同じ。そう言いましたよね。
そうです、マネージャーは同じなんです。』

り「何が言いてぇの。」

『マネージャーという職業が一緒であって、
"坂口 A"というマネージャーは
私しか居ないんです。』

り「…」

『貴方が私が嫌いでも私は貴方が好きです。
素敵な声、自由自在に操る声音、素晴らしい表現力。

ちゃんと、"赤野 莉犬"を見てますから。』





気がつくと
隣でポロポロと涙を流す莉犬さんが居た。


我慢してたのかな。

ずっと、悩んでたのかな。





これから私が聞いてあげるから、
ちゃんと言ってくださいね。






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