Femme Fatale【stxxx】

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その後、るぅとくんたちとご飯を食べ
解散することになった。

るぅとくんは、なーくんから電話がかかってきて
小走りで帰っていった。



そして、取り残されたのは
私と莉犬くんの二人。

隣にいた、私よりも少し背の高い莉犬くんは
私の方を向いて、手を差し伸べてくれる。





『どうしたの？』

り「もう〜、察してよ。…手、繋ご？」






私の前では、甘々な彼。

メンバーやリスナーの前では、
明るく元気で、はっちゃけてる無邪気な青年って感じだけど

私にだけ見せる甘い表情に
私は優越感に浸る。

可愛いの、この顔が。





り「家まで送るんですよ！ってるぅとくんに言われたけど
そんなん当たり前やんね〜？」

『ふふ、莉犬くんありがとう』

り「Aの家で大丈夫だよね？」

『えっと、ころちゃんの家かな。』

り「……そう、なんだ。」





きっと、"なんで？"って思ったでしょ？

でも聞けないんだよね。



めんどくさい男って煙たがられる方が
嫌なんだもんね。




大丈夫、莉犬くん。

私はみんなに平等に接してるから。


誰かを贔屓なんてしない。




ころちゃんだけを特別扱いなんてしないよ。






『莉犬くん』

り「…なぁに？」

『デート、しよっか。』

り「へ？」







目の前には大きな建物。
男女が目的を果たすために出入りする建物。

まぁ、なにとは言わないけれど。



莉犬くんは私の指さす方を見ては、ぼふん！と顔を赤くする。

意味、わかるでしょ？




可愛いあなたに、

"私"をプレゼントするね。






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