検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:166,633 hit

. ページ41

.





目の前でどさりと音を立てて
倒れる気味の悪い声の主。

そして縁側に銃を構えたAちゃん。



状況が掴めなかった。

なんでここに先程別れたばかりの
彼女がいるのかが分からなかった。





『瑠衣くん、危機感ないの?
次期組長だったんでしょ?』

「Aちゃん……なんで…」

『知らないとでも思ったの?なーくんも知ってたよ。
とりあえず、ここを離れましょ。

処理はウチがやるから。』

「一体何者なんですか。
教えてくれるまでここを離れません。」

『はぁ……な組の組員。西森 A。
る組の組長からのご依頼で伺った。

息子を、あなたを救ってほしい、とのこと。』





信じられなかった。

この襲来を予知していた父にも驚いたし、
る組があの有名な、な組に依頼を頼んでいたことにも。

そして何より、昼間に見た彼女と
今の彼女の表情が全く違うことにも驚いた。





『正体明かしたでしょ。早く行くわよ。』

「ちょっと待って。」





僕は、父の部屋に向かって
父の着ていた羽織を手に取った。

向日葵色の羽織。


僕の大好きな色だ。





「これも持って行っていい?」

『勝手にどうぞ。ほら、早く行くわよ。
組長が待ってるんだから。』





**





Aちゃんについて行くと、
なーくんの家の門の前に人影が見えた。

目を凝らしてみると、
そこにはあの優しい笑顔の持ち主の彼が。





「なーくん…」

「瑠衣くんっ……!!
良かった…安心した……」

「なーくん、僕のこと分かってたの」

「ごめん…でも、君を守りたかったのは本当なんだ。」

「……ありがとう。なーくん。」





ぎゅっと抱き締めてくれたなーくんは、

優しくて優しくて、温かかった。





.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
295人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , な組 , stpr
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

めあり(プロフ) - 冬凪さん» わぁぁ何処ですか!?そのお名前はめありの妹のお名前です…使わせていただいててそのまま打っちゃっかもです(´;ω;) 場所教えていただければ、訂正します! (2020年12月30日 13時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - いちさん» ありがとうございます!設定通りにいけてるかは不安ですが、頑張りますので最後まで見届けて頂けると嬉しいです(*^^)♪ (2020年12月13日 3時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
いち - 設定がしっかりしてて、かっこよくて面白かったです(誰目線)無理しないよう頑張ってください!見ます! (2020年12月13日 1時) (レス) id: b3b6872152 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - ぷりんさん» 素敵なお言葉ありがとうございます!少しでも投稿できるように頑張っていきます!(´∀`*) (2020年12月12日 16時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - チョコさん» チョコさん!毎度毎度ありがとうございます!素敵な作品になるよう、頑張ります!(´∀`*) (2020年12月12日 2時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めあり | 作成日時:2020年12月10日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。