な組の若頭 ２【stxxx】

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るぅちゃんとショーウィンドウを見ながら
ショッピングを楽しむ。


ゲームセンターに入っては
UFOキャッチャーコーナーにいた、
ハムスターのぬいぐるみを見て目を輝かせるるぅちゃん。

ふふ、そういうところ可愛いんだよね。





「A！あれ撮りませんか？」

『え、プリクラ…？』

「今日を記念に写真に収めたいなって！」

『んー…まぁ、いいけど……』





プリクラの慣れない操作に
手こずり、やっとの思いで撮り終える。

落書きでは、"な組"と紫色のペンで書いては
笑いあってた。






『あ、可愛い〜』

「ん？どれどれ？あ、これ？」

『そうそう。可愛いなって』






とある雑貨屋さんに置いてあった、
緑色の輝く石がはめ込まれたネックレス。

緑は私の色だから
少しだけ意識して見つけちゃうんだよね。





「たしかに可愛いね。買ってあげるよ。」

『え"！悪いよ！』

「早めの誕生日プレゼントってことで
受け取ってよw」

『えぇ…
そう言われると弱いの知ってんでしょ…』

「んふふ♪」




12月の私の誕生日までまだまだ全然先なのに…

るぅちゃんは私の弱点を
無駄に知りすぎている。

押しに弱いことも、靴紐結べないことも、
トマトが嫌いなことも地味に知っている。

知らなくていい事まで知っている。



それほど私を見てくれてる、
守護神だってことを更に痛感する。





「はい、A。」

『ありがとう』

「後でつけてあげるね！」

『ありがとう、るぅちゃん。』

「いえいえ♪」





今日みたいに楽しい日が続けばいいって
思ったのにな。


そう簡単に行かないのが、
私たち、な組だ。





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