な組の若頭 ２【stxxx】

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それから2ヶ月ほど経ったある日。


僕は就寝時間に、トイレに行くために
部屋を出た。

暗くて静まった廊下をただひたすら歩くと
話し声が聞こえてきた。


父の書斎からだ。


僕はそっと耳を傾けた。






「ん？あぁ。作戦は成功だ。
やはり、あの百瀬とかいう家庭教師を
離しておいて正解だった。

蒼真に、な組のことを知られてはならないからな。

あ？その家庭教師の行方？
はは、海にでも沈めたんじゃないか？

ちょっと前に入った変な目の色した使用人に
お願いしたよ。」





は……？先生を……海に沈めた…？


ふざけんな……

僕が大切だと思う人をことごとく消していきやがって…





僕はゆっくりドアを開けると、
父は驚いた顔をして僕を睨んだ。






「悪い。いったん電話を切る。
……どうした？蒼真。寝る時間だろう？」

「せんせーを海に沈めたってどういうこと…！？」

「聞いていたのか…
俺は手を汚していないから知らないがな。」

「しらばっくれるな！！
母さんだってお前が殺したんだろ！！

お前なんか！お前なんか父親じゃない！
殺してやる！！」

「蒼真、何馬鹿なこと言ってるんだ？
母さんは病死したって前に言ってたじゃないか。」

「うるさい！！母さんをっ…先生を返せ！！」






僕はこのあとの父の言葉を聞いて
絶句した。

今までなんでこの人に従ってきたのかが
わからなくなる言葉だった。


















「俺の子でもねぇ奴が喚いてんじゃねーよ。
喚く暇あったら学べ。馬鹿が。」





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