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父は提案してくれた。
俺の腕はどう頑張っても筋肉が付きにくい。
だから、ナイフを扱う際も
拳銃を扱う際も、反動で身体が耐えられなかった。
"立ち向かうばかりではなく、
考えることも大切。"
父はその言葉を俺にくれた。
きっと、俺は頭脳派な戦い方が合っている
と、父は言いたいのだろう。
そんな考えてばかりの戦いなんて
きっと上手くいかないし
そもそも、そんな場面いつくるんだ。
なんて思っていたが、
その時は案外早く訪れた。
**
任務として訪れたのは、
とあるカジノだった。
大きくもないこじんまりとしたカジノだが、
ここは、ある組織が管理しているものだと聞いた。
全員潰すようにと任務を承ったのだが、
俺の中ではチャンスだと思った。
一日たりとも怠ることなく
励んでいた鍛錬をピタリと辞め、
勉学に勤しむようになった俺の
絶好のチャンス。
建物内に潜入すると、
まぁ不振な動きだらけだ。
何かの密売が行われていたりと、
空気的にも危険な感じはする。
更に進んでいくと、
中心部であるだろう、大きなステージに着く。
「あれ、そこの坊や。」
「……俺?」
「君のような歳の子が
こんな所に来ては行けないだろう?
君は何歳だい?」
「…10歳だけど。」
「おやおや!10歳の子が
こんな大人な場所に来ていいと思ってるの?w
パパとママはどこにいるのかな〜?」
なんだこいつ。
舐めたような口を聞いてくる目の前の男に
正直イライラした。
俺はステージに用意された椅子に
ドカッと思いきり座った。
「あれれ?君、そこの椅子に座るってことは
僕と一戦まじえることになるけど、いいのー?」
「いいよ。俺、勝つから。」
「……ふぅん。君、名前は?」
さて、俺の初舞台だ。
精々俺を楽しませてくれ。
「竜胆 ななもり。な組の次期組長だ。」
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めあり(プロフ) - 冬凪さん» わぁぁ何処ですか!?そのお名前はめありの妹のお名前です…使わせていただいててそのまま打っちゃっかもです(´;ω;) 場所教えていただければ、訂正します! (2020年12月30日 13時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - いちさん» ありがとうございます!設定通りにいけてるかは不安ですが、頑張りますので最後まで見届けて頂けると嬉しいです(*^^)♪ (2020年12月13日 3時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
いち - 設定がしっかりしてて、かっこよくて面白かったです(誰目線)無理しないよう頑張ってください!見ます! (2020年12月13日 1時) (レス) id: b3b6872152 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - ぷりんさん» 素敵なお言葉ありがとうございます!少しでも投稿できるように頑張っていきます!(´∀`*) (2020年12月12日 16時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - チョコさん» チョコさん!毎度毎度ありがとうございます!素敵な作品になるよう、頑張ります!(´∀`*) (2020年12月12日 2時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めあり | 作成日時:2020年12月10日 14時