な組の若頭【stxxx】

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日の出を迎え、
もうすぐ朝の7時。

テーブルには、白飯、味噌汁、焼鮭、
そして、さとみ特製玉子焼きが綺麗に置かれていた。


さとにぃのご飯、美味しいんだよね。





「うまっ！うまっ！」

「ころん、落ち着いて食えや」

「莉犬、塩とって」

「おっけー、はい！るぅとくん！」

「莉犬くん、それ砂糖だよ……」

「お口に合いますか？若頭」

『やめてよ、さとにぃ…普通でいいから…』






朝から騒がしい、この場所。

な組は私たち7人で住んでいる。



一見、ただの少し大きめの古風ある家なんだけど
中に入れば、地下が広がる秘密空間。


"な組"は素顔を公表していないため、
普通に学校にも行けるし、買い物にも行ける。

普通に生活する分にあたっては、
なんの問題も要らない。


なんなら、若頭である私の存在なんて
きっと誰も知らない。




これから知られることも、ないだろう。











なんて思っていたのだが……







『どういうこと…ころん』

「知らんよ、僕。」

『なんでこんなに……』








"な組に若頭がいるって噂マ？！"

"しかもその若頭、女の子なんだって！"

"私も一度でいいから、な組に会ってみたーい！"








私のことが、いや、

な組のことが噂されてるの…！？







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