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襖をゆっくり開けて
ジェルくんの様子を伺う。
するとまぁ、先客が居たようで。
「あれ、A。起きてたの?おはよう」
『るぅちゃん…おはよ。
朝から大変だね、うちらの組長。』
「あはは…誰か風邪ひくことって
そんなに無いからね。」
『まぁ、健康を継続させるのもプロの一環だからね。』
ジェルくんに目を移すと、
顔を赤くして眠るジェルくんが。
少し息が上がってるな。
昨日から体調悪かったのかな。
私をひとりで行かせないために
無理、してくれたのかな。
『るぅちゃん、今さとにぃが
お雑炊作ってくれてるから持ってきてもらえる?』
「了解しました」
『ありがとう』
「ふふ、お易い御用ですよ♪」
るぅちゃんは立ち上がって、
ジェルくんの部屋から出るのを
私は最後まで見届けた。
そして、また、彼に目を移す。
優しく頬に触れると、
かなり高い熱を帯びている。
38度は超えてるな…
『ジェルくん、昨日から体調悪かったの?
なんで言ってくんなかったの……
頑張れば私ひとりでご依頼できたよ…?』
「……心配せんでええって」
『ジェルくん…!』
「俺が行きたかったんよ…
久しぶりのAとの合同任務…」
『無理しないでほしかった。
不倫相手のほうだって私が片付けられた…』
「お前も無理せんの…
ちゃんとご依頼達成出来たやん?
やから、大丈夫やって…」
私は、涙目の彼の
熱くなった手を握ることしか出来なかった。
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めあり(プロフ) - キララさん» キララさん何作品もありがとうございます〜…!!(∩ω∩*`) (2021年2月16日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
キララ - 3つ目も楽しく読ませていただきます! (2021年2月16日 23時) (レス) id: 97464f7e6f (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 蝶花さん» わわわ!ありがとうございます!頑張りますっ! (2020年12月7日 17時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
蝶花 - 更新待ってます! (2020年12月7日 15時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 冷凍みかんさん» コメントありがとうございます!素敵なお言葉、光栄でございます!!頑張ります! (2020年12月6日 10時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めあり | 作成日時:2020年12月2日 22時