【ﾌｧﾝﾀｼﾞｰ】まだ題名は決まっていません (ページ14)

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第12話　子供・・・！ページ14

ドアを開けた先には…

「えっと子供部屋?」

目の前にあるのは、ぬいぐるみがそこらじゅうにあったり、おもちゃが散らかっていたり、マンガが山積みになっていたり、と散らかった子供部屋に見えた

そして、部屋の中央にマンガを読んでいる10才ほどの男の子がいた

マンガに夢中になっている少年にリートが声をかける

「アレン様ご報告することがあり、参りました」

リートはさっきまでの私たちに対する態度とはまるで違った

っていうか、この子がアレン様ーー!?

子供の声だった時点で予想はしていたけど…

リートはまだ、マンガから目を離さないアレン様に言う

「この者たち(私とアネラとオウブ)が4番目の〈泉〉に入り…」

リートが説明している途中でアネラ様が急にマンガから目を離し言った

「説明しなくたって、それくらい、わかってるよー」
「そ、そうですか…」
「それより、面白そうな子たちを連れて来たねー」

見た目に似合わず、上から目線

アネラってこういう生意気な子嫌いなんだよね…大丈夫かな?

そう思って見てみるとアネラはイライラ爆発寸前ってとこだった
(寸前、なのはリートとリアンの忠告が聞いたからだろう)

アレン様はニッと笑うと言った

「ねぇ、君たち、"魔導士"にならない?」

アレン様のこの問いに真っ先にくいついたのは当然、アネラだった

「アレン様!いいのか!ですか!」
「アネラ、変な敬語になってるよ」

オウブがそんなアネラに注意する

「いいよ～君らは?」

アレン様は私とオウブに聞く

オウブはすぐに答えた

「リアンも魔法習ってるみたいだし、俺はなってみたいな魔導士メイティアは?」

答えてないのは私だけになった

みんなが私を見る

アレン様が無邪気な笑みを浮かべ、思ってもみなかったことを言った

「ぼくとしては、君に一番、魔導士になってほしいな～」
「えっなんでですか?」

驚く私にさらに驚くようなことをアレン様は言った

「アネラのような普通の子でも、君がいたからこそ、〈泉〉の水を平気で飲めたんだよ」
「「!」」

みんなはアレン様の言葉に息をのんだ

さらに、アレン様は言う

「君は、〈泉〉の愛されし者みたいだからね」

な、何を言っているんだろう?この子は…

アネラがあの危険な〈泉〉の水を飲めたのは、私が普通じゃないからっていうの?

もう、意味わかんないことばっかだよ、今日は…