魔女が一人。３【呪術廻戦】

弱い女？ ページ36

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「大丈夫なんですかね、香月さん…」







走りながらそう呟くのは、先ほど彼女と別れたばかりの新田である。


いくら強くても非力な少女であり、また彼女は強さを体術ではなく術式＿＿魔力の方で補っている、という話を聞いた…と彼は続け、心配そうに一度彼女の方を振り返った。







「…一年に心配されるほど弱い女じゃないさ、Ms香月は」


「そういうものなんや…」







やけに知ったような口ぶりの東堂に少し驚く新田。


彼を見ながら東堂は続けた。







「術式で彼女の強さが構成されている？…それは違うな、彼女は体術だって申し分ない。ただ心配があるとすればきっと精神面(メンタル)だろうな」


「精神面(メンタル)…」


「…そんなこと話している暇はない、急ぐぞ」







その言葉にもう一度後ろを振り向き、彼は前に向き直った。







さっき初めて会ったし、特に思い入れなんてないけれど。


無事で、出来れば大きな怪我をせず帰ってこれるように祈りを込める。









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