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『
自身の背後の方向に向けて、杖を一度持ち上げてから一振り。
逆さづりにされた男はその方向へと飛んでいき、次の瞬間鈍い音が響いた。
無言呪文を発動し、パチィンとAの指パッチンの音が響いて、彼女は何やら呪文か何かを唱えている老女の方に向き直る。
猪野のパンチ、Aの足蹴が彼女に届…
『この流れもういいよ!なんなの?生命力ゴキブリ!?』
「ゴキブリて」
先ほどから老女を攻撃しようとすると“孫“に塞がれ、もう一度試しても塞がれ。
ひたすらの堂々巡りだ。
猪野の足に纏っている「霊亀」もあり、目まぐるしくポジションが変化しているため、万が一に備えて動作静止呪文は使わない。そのためこの環境を止めることもできない。
“孫“は何がなんでも身を挺して老女を守ろうとする。強くないのに。
きっと、これは何かがある。
『…雰囲気が、』
そんなことをしているうちに、“孫“が纏うオーラが変わった。
「…もうええぞ」
「分かってるよ婆ちゃん」
何か、カプセルのようなものを飲み込もうとする“孫“。
これから何をしようとしているのかは知らないが、きっとこれを許したらまずいことが起きる。
これを阻止するのに悪いことはない。
「獬豸」
『
猪野の獬豸、ドリル状のものは見事にキャッチされ、Aの魔法は彼の手により獬豸に命中した。
「禪院甚爾」
禪院、という聞き覚えのある苗字に考え込むA。
真希の親戚?父親?そう脳内会議を開いていた時、“孫“の纏う呪力がだんだん強く変化していった。
「どうじゃ、孫」
「うん、いいよ婆ちゃん
今までにない」
鳥肌が立ってしまうほどの、強い呪力。
彼の顔を見ると、半分だけ別人のように変化していた。
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なんなん(プロフ) - 杏莉さん» ほんとうですか………めちゃめちゃめちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます泣!!!! (2021年3月12日 21時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
杏莉 - ふわああああ! 面白いですっ! 更新楽しみにしていますね! (2021年3月12日 18時) (レス) id: 8bbf1cd05e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なんなん | 作成日時:2021年3月4日 16時