第百三十一訓 男はカエルに触れて一人前みたいな訳のわからないルールがある ページ33
Aside
空には澄み切った青が広がり、綿菓子の様な雲が浮かぶ。太陽から差す柔らかな日差しと時折吹く風に春の匂いを感じる、そんな午後の事。
こんな天気の良い日でも私達真選組は休む事なく働いている。
「最高の昼寝日和だなぁ〜」
土方「何が最高の昼寝日和だ」
縁側に腰掛けながら空を眺めて居れば隣から苛立ちを含んだ声が聞こえて、目を向ければ「サボるな」と言いたげな顔をした土方さんが私を見下ろしていた。
「土方さんチーッス!土方さんも座ります〜?」
土方「座るか!てか仕事しろ!!」
私達真選組は、ただいま攘夷派浪士に狙われているある幕府の官僚の身辺警護についている。春雨海賊団の一件で薬の密売に幕府の官僚が一枚噛んでいて、暗殺を企てられているのだ。
海賊と連んで甘い蜜を吸ってたわけだし 自業自得と片付けて仕舞えばそれまでなのだか、幕府の犬である真選組はそうゆう訳には行かなかった。
「仕事してますよぉ〜?まったりのほほん決め込んで、敵さんが攻め込みやすいように」
土方「バカ!少しは言葉を慎め」
土方さんにバチンッと手で口を抑えられ、「どぅあってぇ〜」とくぐもった声を出せば「ここは官僚の屋敷だ。少しは考えて発言しろ」と咎められてしまった。
だからふぁーいと気の抜けた返事する。
「ちぇ…総悟も寝てるじゃないですか」
土方「それを今から起こすンだろーがァ。ったく、寝てる時まで人をおちょくった顔しやがって」
「まぁ、それは私も同感です」
トレードマークのアイマスクをつけて気持ち良さそうに爆睡している総悟に土方さんは抜刀した刃先を向けた。
土方「おい、起きろコラ。警備中に惰眠を貪るたァどんな要件だ」
沖田「なんだよ母ちゃん…今日は日曜だぜ?ったく、おっちょこちょいなんだから」
土方「今日は火曜だ!!てめぇー、こうしてる間に攘夷浪士が乗り込んできたらどーすんだ!…仕事なめんなよコラ」
沖田「俺がいつ仕事なめたってんです?俺がなめてるのは土方さんだけでさァ!」
土方「よーし勝負だ剣を抜けェェェ!!!」
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うさきよ - 面白いです‼ (9月1日 1時) (レス) @page42 id: 55ad19f9cc (このIDを非表示/違反報告)
kon(プロフ) - 砕けちゃいかんでしょう(笑)それから、本当に更新してくださりありがとうございます! もう一度最初から読ませていただいたのですが・・・やっぱりこの作品が大好きです! これからも頑張ってください (2022年8月24日 17時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫(プロフ) - konさん» kon様コメント有り難う御座います。幸せです。うぅー(泣)優しいお言葉ありがたい(´;Д;`)目から汗が…。沢山妄想はしてるのですが…なかなか文字に起こさなくなってしまって。書いて消してを繰り返してました。でも、これからは当たって砕けろで更新します!(笑) (2022年8月24日 1時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
kon(プロフ) - 一気読みさせていただきました! すっごく面白くて最高です!! 本当に毎日更新なんていいません、どうかお体に気をつけて更新頑張ってください! (2022年6月21日 16時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫(プロフ) - れいさん» おぉぉお!!コメントありがとございます😭そーなんです、ぼちぼち明かして行こうと思ってますッ!!応援よろしくお願いします🙇♀️ (2022年6月19日 0時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷い猫 | 作成日時:2022年5月17日 19時