第百十訓 ページ12
銀時side
銀時「なぁヅラ」
燃えるように真っ赤な夕焼けから目を離さず、「お前って…神とか信じるたち?」と俺らしくもない問いを背後のヅラに投げかけた。
桂「なんだいきなり?そうだな、そうゆう類のものを信じる事はけして悪い事だとは思わんが…」
俺の問いかけに真面目に答えるあたり、やっぱりコイツは優等生だなっと思う。
桂「…貴様、無宗教じゃなかったのか」
銀時「今でも無宗教にかわりねーさ」
背後から鼻で笑う声が聞こえてきた。まぁ、俺からそんな質問されれば笑っちまうよな。でも…
銀時「俺ァ無宗教だけどよー…ここ最近じゃ神様ってやつを少しは信じる気になっただけだ」
桂「悪い物でも食べたのか」
くつくつと笑う声に耳を傾けつつ、俺は西の空に沈みゆく夕日を見つめた。──だってそうじゃねーか。神ってやつがいねーならアイツが…戻ってくるはずねーだろ?
確かに感じた。
暖かかったAが腕の中で冷たくなるのを、流れる血のあったけェ感覚を。
実は生きてましたなんてそんな事ありえねーよ。
アイツは確かに死んだんだ…俺の腕の中で。
──でも…もしヅラの言うように、亡霊てーなら
銀時(でもいいさ)
あの頃みたいに戻れなくても構わなェ。
この先、俺の事を思い出せなくてもAが心から幸せだって笑えてんなら。
普通に女らしく着飾ったり、好きな奴と結ばれて
そんな当たり前の幸せだって…アイツに
桂「らしくなく辛気臭い顔だな」
いつの間にか隣に立ったヅラが俺をまっすぐ見据える。
桂「ゆくぞ…片腕では荷物などもてまいよ。それに、お前が
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うさきよ - 面白いです‼ (9月1日 1時) (レス) @page42 id: 55ad19f9cc (このIDを非表示/違反報告)
kon(プロフ) - 砕けちゃいかんでしょう(笑)それから、本当に更新してくださりありがとうございます! もう一度最初から読ませていただいたのですが・・・やっぱりこの作品が大好きです! これからも頑張ってください (2022年8月24日 17時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫(プロフ) - konさん» kon様コメント有り難う御座います。幸せです。うぅー(泣)優しいお言葉ありがたい(´;Д;`)目から汗が…。沢山妄想はしてるのですが…なかなか文字に起こさなくなってしまって。書いて消してを繰り返してました。でも、これからは当たって砕けろで更新します!(笑) (2022年8月24日 1時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
kon(プロフ) - 一気読みさせていただきました! すっごく面白くて最高です!! 本当に毎日更新なんていいません、どうかお体に気をつけて更新頑張ってください! (2022年6月21日 16時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫(プロフ) - れいさん» おぉぉお!!コメントありがとございます😭そーなんです、ぼちぼち明かして行こうと思ってますッ!!応援よろしくお願いします🙇♀️ (2022年6月19日 0時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷い猫 | 作成日時:2022年5月17日 19時