第九十九訓 ページ1
Aside
──…だから、ちゃんと帰らなくちゃ。
私の
素早く振り向き、銃口を掴んだ。引き金を引かれる前に銃口を上に向ければ天井目掛けて発砲音が響く。両足に力を入れ飛び上がった
「グッ」
天人の首に足を絡め跨ると、頭に手を掛け…躊躇なく捻り上げた。グキッ…と頸骨が音を鳴らす。手加減なんて、していられない。
「このアマァ！！やっちまぇー！！」
天人の声で一斉に襲いかかってくる奴ら。パンっと撃たれた銃弾を寸前で交わすと、掠めた髪がハラリと落ちる。敵の人間は十人弱…それに対して私はたったの一人。長引かせたらどんどん不利になるだけだ
「ぐわぁ！！」
手短に済ませて、隙を見て逃げよう。
隠し持っていた短刀を取り出して、目の前の奴を斬る。護身用程度に持ってきたこの剣でどこまでやれるだろうか。相手の剣を後方に避け、そのまま後ろの奴を流れで斬った。背後からブンっと風を斬る音を捉えて
「っ…」
大型の天人から繰り出される巨大な斧を短刀で受け止める。ギリギリと刃先が悲鳴を上げ、両腕が重さで痺れる。
──しねぇぇ！！
背後の声に瞬時に体を屈め、股間に滑り込むとパンッと軽い音がなった。斧が地面に落ち、味方の弾で動かなくなった天人の亡骸。
(流石に無傷って訳にはいかないか)
所々に避け損ねた傷からじんわり血が滲む。それでも構わず相手を切り捨てた。グシャ、ビシャっと返り血が飛び散り、地面を汚く汚す。
「こ、コイツ…つえェ」
「怯むんじゃねェ！！相手はたったの一人だぞ！」
天人だったモノの中央で佇む私は返り血と自分血で汚れた頬を乱暴に袖で拭い取る。チラリと周りを確認すれば随分減ったが、まだまだ大勢居る敵の数に若干苛立ちさえ覚えた。何人いんだとか、まさが"このクラブの殆どが春雨の連中なんじゃ…"と思ってしまう程、斬っても斬ってもキリがなかった。
面倒臭い銃弾を短刀で弾き飛ばしながら天人を真っ二つにする。怖気付いて逃げ出そうとする奴に拾い上げた剣を投げて串刺しにしてやった。
(こうなったら強行突破して逃げるしか…)
目の前の天人を薙ぎ払い、駆け出そうと脚に力を込めた時
春雨「いい気になるんじゃねぇーぞォ！！コイツらがどうなってもいいのかァ！？」
耳に捉えた声に、目線だけを向けた私は信じられないと目を見張る。──なぜ、どーして…帰ったはずの 二人が居るの。
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うさきよ - 面白いです‼ (9月1日 1時) (
レス) @page42 id: 55ad19f9cc (このIDを非表示/違反報告)
kon(プロフ) - 砕けちゃいかんでしょう（笑）それから、本当に更新してくださりありがとうございます！ もう一度最初から読ませていただいたのですが・・・やっぱりこの作品が大好きです！ これからも頑張ってください (2022年8月24日 17時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫(プロフ) - konさん» kon様コメント有り難う御座います。幸せです。うぅー(泣)優しいお言葉ありがたい(´；Д；`)目から汗が…。沢山妄想はしてるのですが…なかなか文字に起こさなくなってしまって。書いて消してを繰り返してました。でも、これからは当たって砕けろで更新します！(笑) (2022年8月24日 1時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
kon(プロフ) - 一気読みさせていただきました！ すっごく面白くて最高です！！ 本当に毎日更新なんていいません、どうかお体に気をつけて更新頑張ってください！ (2022年6月21日 16時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫(プロフ) - れいさん» おぉぉお！！コメントありがとございます😭そーなんです、ぼちぼち明かして行こうと思ってますッ！！応援よろしくお願いします🙇♀️ (2022年6月19日 0時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：迷い猫 | 作成日時：2022年5月17日 19時
