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「顔色も良さそうだし、そろそろ私帰るね」
「……」
夜。お昼の時と違って顔色も良く、さっきよりも食べれるようになってきたショッピさんを見てそう言った。
寝たおかげなのか冷えピタのおかげなのかは分からないが、熱も徐々に下がってきているし大丈夫だろう。…まだ少し咳が出ているみたいだけれど。
「余った果物、切って冷蔵庫に入れてるから食べたい時食べ……」
______パシッ、
ソファの上に置いているバックを取って帰ろうとすると、座って食べていたショッピさんに腕を掴まれる。
「…何か他にして欲しいことあった？」
そう聞くけれど何も言わないショッピさん。
風邪の時は心寂しいもの。熱は下がってきてるとは言え、寂しさは変わらないんだろうと思っていた。しかし、ショッピさんを見てみるといつになく真剣な顔つき。
それだけで、きっとこの関係に終止符を打たれるんだろうと気づいてしまった。
「Aさん」
「…はい」
好きな人から名前を呼ばれる。前までの私なら呼ばれたことに喜びを感じ、心の中ではスタンディングオベーション。けれど、今は不安でいっぱいだった。
一体次に何を言われる？ 別れようとか？ 嫌だ、そんな言葉聞きたく______。
「俺と付き合ってください」
「……へ？」
予想外の言葉に思わず間抜けな声を出してしまった。
付き合ってくださいって…。今付き合ってるじゃん、仮だけど。
「何言ってるの。仮だけど私達付き合って…」
「仮じゃなくて、ちゃんと恋人になって欲しいんやけど」
「…！」
普通の女の子ならここで嬉し涙を流し、すぐに「はい」と返事をするんだろう。でも私はそう返事できなかった。
ショッピさんの事が好きだとはっきり言えるのに、付き合いたいとはっきり言えない。だって、また今までと同じような仕打ちをされたら？
友情と愛情は別物。彼に限って裏切るなんて真似はしない。けれど私は怖かった。もし同じようにされてしまうと…と考えると不安で仕方がなかった。
そんな私の心情を察するように、ショッピさんは私の手をそっと握る。
「Aさん、好きです」
「…え、っと…」
「誰にも渡したくないくらい好きです」
「！？」
「ずっと俺だけ見てて欲しい。誰かのものにならんで、ずっと俺のそばにおってください。駄目ですか？」
そんな事言われなくたって…。
「私はずっと、あなたしか見えてません」
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なゆり(プロフ) - カナさん» ありがとうございます！そう言っていただける事が本当に励みです…！！次の作品でもよろしくお願いします。 (2020年1月27日 4時) (
レス) id: fc164f5bf0 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 完結おめでとうございます！！遅くても次の作品も楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！！ (2020年1月26日 23時) (レス) id: 06469c67db (このIDを非表示/違反報告)
なゆり(プロフ) - 紫紅兎さん» 臓器破裂！？笑 私の方こそ拙い作品ですが、読んでくださってありがとうございます！少しずつしか書いていけませんが、これからも読んで頂けると嬉しいです！ (2020年1月19日 6時) (レス) id: fc164f5bf0 (このIDを非表示/違反報告)
紫紅兎(プロフ) - あぁぁぁぁぁ臓器破裂しますぅぅぅぅぅえ、もうこの作品作ってくれてありがとうございます…私はもう逝きます…更新頑張って下さいね… (2020年1月18日 23時) (レス) id: fcae62d2ac (このIDを非表示/違反報告)
なゆり(プロフ) - さとう。さん» さとうさん、ありがとうございます！そう言って頂けて、本当に嬉しいです…；； こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2019年12月16日 5時) (レス) id: fc164f5bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なゆり | 作成日時：2019年9月17日 21時
