松田刑事の従姉妹ちゃん兼彼女さん 〜ハロウィンの花嫁〜

カボチャが五つ ページ9

巻side



警視庁をでると、私は小五郎さんと少年探偵団と会った。

何をしているのか聞くと、小五郎にご飯をご馳走してもらうらしい。

折角なら、と蘭ちゃんに誘われたので私も一緒に行くことにした。



巻「じゃあ、行きましょ！」


そのときだ。
すれ違った外国人が何か落としたようだった。
手には焦げたタブレットを持っている。



どうやら落としたことに気づいてないらしい。
近くにいた哀ちゃんと私が拾って「ねぇこれ落としたわよ」と声をかける。


気づいた彼は、メモを差し出す哀ちゃんに目線を合わせて、外国語でお礼を言った。


「OH………Спасибо, что забрал(ありがとう、拾ってくれて).
Это очень важная памятка, которую я хочу передать определенному человеку(あ る 人 に 伝 え た い 、 大 事 な メ モ な ん だ).」



巻「ロシア語……(ある人……？)」

ぼそっと呟くと、彼はこちらに目線をよこす。

すると、突然驚いたように目を見開いた。



「マツダ…マキ……、マツダ……ジンペイ……」

巻「え？」

なんで私の名前を！？


あれ……？この人、どこかでみたような気がする。





考えていると、彼の持ってるタブレットに赤い画面が出た。


巻「……ｯ！？Снимите руки с планшета!(タブレットから手を離して!)」

嫌な予感がした私は、急いでタブレットを奪い取って、遠くに投げる。



ドオオオン！！



爆発……やっぱりか。防げなかったな……。

そんなことを思いながら、私は意識を失った。

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