23 ページ23
婉麗「甘えたそうな顔と言うことだろう?」
僕「そうだよ。」
ミード「・・・・」
僕「それ、その顔」
婉麗「ハハッ・・・・やられたな、ミード。」
ミード「そのチビなんかに嫉妬なんかしてねぇよっ!!」
婉麗「照れておるな?」
ミード「くそ狐ぇ!!」
ふたりがバタバタと暴れている中
バリト「・・・・」
僕「ん?」
バリトが僕の首元の匂いを嗅いだ。
バリト「俺も・・・・欲しい・・・・。」
僕「あ、ずっとあそこにいたもんね。どうぞ。」
左手で器用に首の包帯をほどいた。
バリト「この傷・・・・(どちらかと言うとキスマークが多い・・・・)」
僕の首は左側に傷が多い。
ミードの噛み跡だらけなのだ。
僕「噛みグセひどくってさぁ・・・・ま、傷がそこまで深くないからいいんだけど。」
バリト「なぁ、」
僕「ん?」
バリト「俺はアンタだけのものだよな?」
僕「一応そうだよ。」
バリト「一応?」
僕「バリトが僕に嫌気がさしたのなら契約破棄してくれて構わないってこと。無理やり縛り付けることなんてしたくないからね。」
バリト「じゃ、一生やめてやんないからな。その代わり・・・・」
僕「?」
バリトは右側に移動して
首をぺろりと舐めた。
僕「!?」
突然のことに驚いていると
耳元で低く囁かれた
〃マスターも一生俺のもんだ。〃
その言葉とともに今まで1度だけ経験したことがある痛みが走った。
ミードが初めてヒートで暴走した時にこの痛みを経験したのだ。
一生消えない噛み跡
僕はナリースに血をあげ終わった右手で口を抑えた。
僕「ふ・・・・んぅっ・・・・!!!」
肉を抉られる様な痛みが身体中を駆け巡る
本当に喰われるんじゃないかと思った。
そして体の力が抜けていくのがわかった
久々に感じた
脱力感と怠さ
徐々にまぶたが下がっていき
僕はそのまま意識を飛ばした。
4人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lemonaめろんそーだ。(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!これからも頑張ってください!! (2019年1月6日 22時) (レス) id: 410f0c8008 (このIDを非表示/違反報告)
苺香郷 - 更新頑張ってください (2018年12月24日 2時) (レス) id: 64a942dddb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ