其ノ参拾捌 柱合会議の後 ページ39
柱合会議が終わった後、蝶屋敷で話そうということになり、そのまま蝶屋敷へと向かった。
今回も名も知らない柱のお二人は任務のため、同行は出来なかったけど。
蝶屋敷に着いて応接間に向かった。
その間、私はカナエさんや宇随さん、悲鳴嶼さんと話していたが、残りの柱四人はずっと黙ったままだった。
それは応接間に着いてからも一緒だった。
「どうぞ」
そう言ってお茶と茶菓子を出してくれたのは、神崎アオイちゃん。
私はまだ直接会ったことがなかったから、後で挨拶しに行こうかな。
「ありがとう」
そう言って笑うと、一瞬目を見開いた後、いえと言ってそそくさと出て行ってしまった。
え、嫌われたのかな…?
ちょっと凹みながら、四人の方を見る。
煉獄さんはアニメでも見た通り、ずっと口角が上がっている。
不死川さんは私の方を鋭い目つきで見ている。
…穴開かない?大丈夫?
伊黒さんも私の方を舐め回すように見ている。
そして、伊黒さんの首にいる蛇もじーっと窺うように見ているので、ちょっと怖い。
冨岡さんは相変わらず無表情のまま此方を見ている。
…いや、冨岡さんの場合は私の懐かな?
私は懐から錆兎と真菰を出して、両脇に座ってもらった。
錆兎の空気が何処となく重い気がする。
「えーっと…改めて天龍院Aです。よろしくお願いします」
そう言って頭を下げると、最初に口を開いてくれたのは、意外なことに冨岡さんだった。
「俺は冨岡義勇だ」
…まぁ、短いけれど。
私はよろしくお願いしますと言って、錆兎の方に視線を向けた。
本人は私の視線に気づいて此方を向いたので、私が少し微笑んで頷くと、私の考えが分かったのか立ち上がった。
「冨岡さん。もしよろしければ、錆兎と話しませんか?」
すると、一瞬目を見開いた冨岡さんは、嗚呼と言って、錆兎と二人で部屋を出て行った。
全員で彼らを見送った後、次に話してくれたのは煉獄さんだった。
「俺は炎柱の煉獄杏寿郎だ。宜しく頼む、天龍院!ところで、先程から気になっていたのだが、君は空柱の天龍院さんの娘か?」
「はい。父は元空柱の天龍院凪彦ですよ。よくご存知ですね」
「嗚呼!父上が柱だった時の同期だったからな!よく遊んでもらったよ!優しくてとても良い方だったな!」
煉獄さんはそう言ってにこっと笑った。
其ノ参拾玖 柱の三人と私→←其ノ参拾漆 鬼を連れる理由と花柱の意思
84人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
抹茶うさぎ@琥珀(プロフ) - あやめさん» 嬉しいです!1ヶ月近く更新出来ずにすみません…。早く新しい話を読んで頂けるように頑張ります!コメントありがとうございました! (2020年5月30日 22時) (レス) id: 00cd6a155e (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです!これからもがんばってください!更新お願いします!!! (2020年5月30日 21時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶うさぎ@琥珀(プロフ) - (=゚ω゚=)にゃあ@サブ垢さん» はじめまして!型の提案ありがとうございます!とても良いですね!是非採用させてください!説明もつけて頂きありがとうございます! (2020年4月15日 8時) (レス) id: 606e94aca2 (このIDを非表示/違反報告)
(=゚ω゚=)にゃあ@サブ垢(プロフ) - はじめまして。型のことですが、「巻雲・天波虹」けんうん、あまはにじ というのはどうでしょう?説明半円を描くように何回も切る。それは相手には遅く見えるが、実際はものすごい勢いで切りつけている…的な。 (2020年4月15日 2時) (レス) id: ed1bcccac4 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶うさぎ@琥珀(プロフ) - チョコさん» 了解です!返信ありがとうございます! (2020年3月13日 11時) (レス) id: 00cd6a155e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鷹麦 | 作成日時:2019年12月21日 19時