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其ノ拾壱 少女と二人の鬼とお館様 ページ12

「うわぁ…大っきい…」


鎹鴉について行き、途中で会った隠の人達に目隠しみされて連れて行かれて、鬼殺隊本部に到着した。
アニメ一期の最後の方に出てきた場所と全く同じで、とても大きく、思わず冒頭の言葉を零した。

因みに、錆兎と真菰は服も一緒に大人の掌に載るくらいの大きさになって懐に入っている。
そこまで小さくなるとは思っていなかったから、びっくりした。

私は柱合会議が行われた場所に座って待っていると、奥の襖から数年前に会った男性と女性が現れ、男性は私の前の座布団に座って口を開いた。


「久しぶりだね、A。元気そうだね」


「はい。耀哉伯父様方も、お元気そうで何よりです」


私は丁寧に頭を下げた。
伯父様に頭を上げるよう言われて顔を上げる。
いつ聴いても、本当に伯父様の声ってふわふわする。
すると、伯父様は話を切り出した。


「ところで、A。二人の鬼は何処だい?」


「此処に居ます」


そう言って、懐から二人の小さな鬼を出して、元の姿に戻るように言うと、二人は私の後ろに行き、元の大きさに戻った。
その様子を伯父様は少し笑って、あまね様は目を見開いた。


「そうか、君達が。名前は?」


「…錆兎です」


「…真菰といいます」


二人が名前を言う時、少し戸惑った空気を感じた。
二人は元々孤児だったところを鱗滝さんに育ててもらった為、鬼になった今、名乗る姓が無いのかもしれない。
二人の名を聞いた伯父様は頷いた。


「錆兎と真菰だね。私は産屋敷耀哉。鬼殺隊の当主をしている者だ。二人に一つ聞いてもいいかな?
君達は、何年人を喰べていないんだい?」


そう聞いた伯父様の表情はいつも通り微笑んでいたけれど、その発している空気は真剣そのものだった。

其ノ拾弍 人間に近い鬼と柱合会議→←其ノ拾 数年後の少女達と鎹鴉



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設定タグ:鬼滅の刃 , アニメぶっ壊れ , チート   
作品ジャンル:アニメ
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抹茶うさぎ@琥珀(プロフ) - あやめさん» 嬉しいです!1ヶ月近く更新出来ずにすみません…。早く新しい話を読んで頂けるように頑張ります!コメントありがとうございました! (2020年5月30日 22時) (レス) id: 00cd6a155e (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです!これからもがんばってください!更新お願いします!!! (2020年5月30日 21時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶うさぎ@琥珀(プロフ) - (=゚ω゚=)にゃあ@サブ垢さん» はじめまして!型の提案ありがとうございます!とても良いですね!是非採用させてください!説明もつけて頂きありがとうございます! (2020年4月15日 8時) (レス) id: 606e94aca2 (このIDを非表示/違反報告)
(=゚ω゚=)にゃあ@サブ垢(プロフ) - はじめまして。型のことですが、「巻雲・天波虹」けんうん、あまはにじ というのはどうでしょう?説明半円を描くように何回も切る。それは相手には遅く見えるが、実際はものすごい勢いで切りつけている…的な。 (2020年4月15日 2時) (レス) id: ed1bcccac4 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶うさぎ@琥珀(プロフ) - チョコさん» 了解です!返信ありがとうございます! (2020年3月13日 11時) (レス) id: 00cd6a155e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鷹麦 | 作成日時:2019年12月21日 19時

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