３番目 ページ49
「さむないー？」
『さむーいっ！』
「(笑)」
バイクで走ると寒さが体に刺さる。
さっき、
「これ巻いとき。」
って、出発する前に渋谷さんがマフラーを貸してくれたけどそれでも寒い。
15分ほど走ってバイクが止まった。
「着いたでー。」
『、、』
渋谷さんのお店の前。
バイクをドアの目の前に置いて、
「どうぞ。」
『、、お邪魔します。』
ドアを開けて、私を中へ促した。
『今日から営業ですか？』
渋谷さんがカウンターに入って何かの準備をしてる。
「正月に店開けても儲からんわ(笑)」
『、、』
「行くとこないんやろ？」
『、、』
「俺んちでもええけど、ヤスにシバかれそうやしなぁ(笑)」
渋谷さんはたまにここで寝たりしてて、毛布とかもあるしいざとなったら泊まれるから、って言ってくれて、、
『、、ありがとうございます。』
「仲間の大事な子ほっとかれへんやろ(笑)？」
『もう"大事な子"じゃないかも、、』
だって未だに連絡もない。
そりゃそうだ、あんな美人に言い寄られたら私でもクラクラしちゃうかも。
「、、ヤスに捨てられたら俺が拾ったるわ。」
『、、へ？』
「何か食う(笑)？」
『、、あ、、はい///』
そういえばお昼ご飯食べてなくって、渋谷さんに言われたら途端にお腹がぐぅって鳴った。
「ちょっと待っといて。」
そう言って渋谷さんは奥へ入っていった。
数分後、、
「お待たせー。」
『、、わ、美味しそう(笑)』
「俺の力作♪味噌汁はインスタントやけど(笑)」
お盆の上に、肉じゃがとご飯とお味噌汁。
年末に作って冷凍しておいたんだって。
『、、美味し、、』
「良かった(笑)」
16時。
章大くんは今何してるのかな、、
肉じゃがを食べながら章大くんのことを考える。
もはや頭の中は章大くんでいっぱいだ。
「、、酒飲むか？」
『、、』
「素面やったら悪いことばっかり考えよるやろ？」
『、、はい。』
ほんとに。捨てられることや捨てられたあとのことしか考えてない。
「ええの持ってきたるわ(笑)」
また渋谷さんが奥へ入っていって、
今度は１分もしないうちに戻ってきた。
その手にはワインのボトルが握られていて、、
「知ってる？ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ。」
『、、？』
「うちにある３番目に高い酒。」
『もったいない、、』
お酒の味も分からないのに、、
「やって、お前可哀想やねんもん。」
『ひど、、』
「ふはっ(笑)」
『、、ふふ(笑)』
渋谷さんのお陰で少し落ち着けた。
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ひひ(プロフ) - 6章頑張ってください！楽しみにしてます(*^^*) (2018年8月9日 8時) (
レス) id: de5c215d05 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - ６章首を長くして待っています。頑張ってください。(^-^ゞ (2018年8月8日 22時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
あづくら(プロフ) - ６章頑張ってください！応援してます (2018年8月8日 11時) (レス) id: 27508a0b54 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - ぴろさん» よかったー(о´∀`о)6章がんばりますっ！！ (2018年8月7日 18時) (レス) id: ce87251b5c (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - 倉安LOVEさん» あっという間に6章やわー(笑)１章完結のはずやったのにー(≧▽≦)ねー、平穏な日々を書けるよう努力します(^_^ゞ (2018年8月7日 18時) (レス) id: ce87251b5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよりん
| 作成日時：2018年6月22日 19時
