fruit of our love (青) 〜追い恋 2nd〜 (10)

心配 ページ18

『いたぁーい(泣)！』

辻「我慢我慢！」

カジワラさんに馬乗りされて、章ちゃんの声が聞こえて、気付いたら病院で、

今、辻川さんに、パンパンに張った母乳を絞られてる。

辻「絞った母乳は持って帰って飲ませてあげてね。」

って、消毒済みの哺乳瓶と母乳の入った袋をもらった。

章「痛かった(笑)？」

『もー死ぬかと思った、、』

章ちゃんが、ベッドのそばに座って私の頭を撫でてくれる。

「帰れる？」

『うん、帰る、、いたた、、』

「数日は痛いって。」

『うー、頑張るー、、あ、お母さん(汗)！』

忘れてた、お母さんほったらかしだ、、

「連絡しといた。」

今15時。
早く帰らなきゃ。

章ちゃんが私を支えてくれてタクシーに乗り込んだ。

『カジワラさんは？』

「分からん。A送ったらマルに連絡する。」

『どうなるの？』

「まぁ、色々これからやな、、」

『章ちゃんが心配、、』

「何でよ(笑)」

『犯罪者にならないか、、』

ぶちギレてカジワラさんしばいたらどうしよ、、

「なれへんわ(爆)」

バカちん！って頭を優しくペシッて叩かれた。

『今から仕事に戻るの？』

「いや、横ちょがもう帰ってええって。」

『そっか、、』

でも警察行かんなあかんけどな、って寂しそうな顔してる。

『私が会わなかったらよかったんだよね、、』

ごめんね、って謝ったら、

「Aは何も悪ないやん、、俺が悪いねんから、、」

『私もこれからもっとちゃんとしたカッコしなきゃ(笑)』

「何でよ、ずっとうちおんのに(笑)」

『だって、、』

だらしない姿って言われたもん、、

「今は体をもとに戻すのが先やろ？」

ダラダラするのが仕事や、って慰めてくれた。

「俺はそんなん気にせえへんし、そんなんで心変わりなんかせえへんよ？」

な？って、私の肩を抱き寄せて顔を覗き込んでくる。

『うん、、』

ﾀｸｼｰ「お疲れさまでした。」

マンションの前に着いて、降りようとした時、

ﾀｸｼｰ「お大事にしてください(^_^)」

おじいちゃんドライバーさんが、優しく笑顔でそう言ってくれて、

『ありがとうございます！』

何だか気持ちがやらかくなった。

・

『ただいまー！』
章「戻りましたー。」

母「A！大丈夫(汗)！？」

血相変えて駆け寄ってきたお母さんに抱っこされた葉月は、

章「ええ子してたやん(笑)」

『ホントだ(笑)』

キョトンてしてる。

けど、

フギャッ(T-T)！

『ごめんね(汗)？』

私を見た途端泣き出したから慌てて抱っこした。

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