fruit of our love (青) 〜追い恋 2nd〜 (10)

解禁 ページ13

「あー、、疲れたー、、」

『お疲れさま(笑)』

玄関で、しばらくぶりの章ちゃんとハグ。

『あー、、うれしー♪』

「俺もー♪」

でも、葉月がマットで転がりっぱなしだから、

『リビング行こ？』

「はーい。」

リビングに戻ったら、葉月がお利口さんでキョトンてしてる。

『ねぇ、赤ちゃんてもっと泣くよね？』

「こういう子もおるんちゃう(笑)？」

はいおいでー！って抱っこしてて、章ちゃんは特に気にしてないみたい。

私の想像では、ずっと泣きっぱなしで大変なんですー！って感じだと思ってた。

「Aがのんびりやからなー(笑)」

『違うよー、章ちゃんがクールだからだよー(笑)』

「えー、おれー(笑)？」

葉月には、章ちゃんの遺伝子を受け継いで欲しい。

「俺はAに似て欲しい。」

って章ちゃんは言うけど。

『、、ねぇ、章ちゃん？』

「んー？」

『色々溜まってるの？』

「、、はぁ(笑)？」

『だって、、』

派遣の人がそう言ってた、ってエリちゃんが言うし、
エリちゃんから聞かなくても、ずっとそれは思ってたし。

「正直いうと溜まってるで(笑)？」

『うそ、、どうしよ、、』

「ふはっ！アホか(笑)！」

お前が聞いたんやろ！って笑いながら葉月のオムツを替えてる。

『よく我慢したね、、』

どんな人か分からないけど、恋愛マスターだもん、絶対に色気とかあるはず。

「Aちゃん？あのね、、(笑)」

『、、』

章ちゃんが葉月をマットに寝かせて私に向き合う。

「誰でもいいわけちゃうよ？」

『うん、、』

おいで、って両手を広げて私を抱きしめてくれる。

「俺、Aじゃないとアカンねん。」

Aがいいねん。
Aと繋がったら最高に幸せやねん。
でも、Aは今しんどいから、、

「やから俺我慢してるねん。偉いやろ？」

ん？って顔を覗き込まれて、

『、、うん、偉い。』

「やからもっと誉めてよ(笑)」

ホンマは、服脱がせてスッゴいキスして朝まで繋がりたいんやで！って優しく言ってくれる。

『じゃあ、あんまりくっつかない方がいい？』

「それはイヤ。A隣におらんなぐっすり寝れんし。」

『、、ふふっ、よかった、、』

ちょっとひと安心。

「俺かてちゃんと分かってます！まぁ、、」

解禁なったらえらいことなりそうやけど♪って、キラキラ笑顔で章ちゃんが言う。

『緊張してきた(笑)』

「俺な、、」

『、、』

もっとA好きになってんで？って、優しく溶けるような甘いキスをくれた。

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