fruit of our love (青) 〜追い恋 2nd〜 (9)

ホッとして ページ32

かしモンを見送ってたらエレベーターが開いて、

『おおー、ナイスタイミング(笑)』

西園寺ご夫妻が降りてきた。

『、、？』

かしモンと挨拶して、何やら話し込んでる。

数分話してからお互いに握手して、かしモンがエレベーターに乗って帰っていった。

多重子「あら、Aちゃーん！」

『こんにちは(^_^)』

西園寺「あれ？もしかして樫本さんのお見舞いって、、」

『私です(笑)』

かしモンが、西園寺さんのところで株のお世話になってるんだって。

多重子「おめでとう！旦那さんから聞いたの！」

多重子さんが私を優しくハグして、

多「見せて、赤ちゃん♪」

西「ごめんね、どうしても、って聞かなくて(苦笑)」

『いえ、嬉しいです！』

ご夫妻が、葉月を見ながらずっと、

多「可愛い♪」

西「美人だねー。」

って言ってた(笑)

多「Aちゃん？これ、使ってくれたら嬉しいんだけど(^_^)」

多重子さんから百貨店の紙袋を渡されて、

『ありがとうございます！見てもいいですか？』

多「どうぞ♪」

『、、？』

多「これね、敏感な肌でも大丈夫な化粧品♪」

オールインワンだからお風呂上がりにこれだけでいいんだって。

多「ママは忙しいからね！」

西「、、さて、そろそろ帰ろうか。」

『ホントにありがとうございました！』

ドアの前までお見送り。

西「じゃあ、葉月ちゃんが外に出れるようになったら連絡して？」

『はい、楽しみにしてます！』

病室に戻ってきたらもう16時。

葉月に母乳をあげて、フガフガしてる彼女にキスしてみた。

『、、見えるかな(笑)？』

つぶらな瞳で私をずっと見てくる。
葉月を抱っこして、部屋を歩き回ってたら、

辻「面会だけど、、」

『、、誰だろ、、』

辻「疲れない程度にね(苦笑)？」

『はい。』

４組目は、、

『小百合さん！、、と櫻井社長！』

「Aちゃーん！」

Aちゃんも来てくれた。

櫻井「ごめんね？小百合がどうしてもって、、」

小百合「翔くんでしょ(笑)！」

櫻井「あれ？そうだったっけ(笑)？」

『すみません、わざわざ、、』

櫻井「いやいや、押し掛けてきたのこっちだから、、あ、あの子？」

『はい、葉月です。』

小百合「可愛い名前ね♪」

櫻井「うん、美人になるよきっと(笑)」

Aちゃんも含めて４人で話してたら、

「こんばんはー。」

『章ちゃん！お疲れさま！』

朝からの面会ラッシュで緊張してたのか、章ちゃんを見てホッと力が抜けたのが分かった。

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