(青side)非常識 ページ2
何の根拠も無かったけど、あの女はまた来るって直感的に思った。
翌日、昨日と同じ時間にあの桜の木に行ったら、
『ほらな(笑)』
あの女が昨日と同じカッコで立ってる。
「あ！おはようございま、、」
『返して。』
「、、」
『拾ったんやろ？はよ、返せや。』
５メートルほど距離取って手を差し出したら、
諦めた感じでため息ついて、ジーパンのポケットからリングを出しながら、
『、、』
、、右足びっこ引いてる。
「来てくれて良かったです(笑)」
何だか大事なモノのような気がしたから、って笑顔をひきつらせながら俺の手の平にリングを乗せた。
『ありがとー。』
一応拾ってくれたし、お礼言うたら、
「桜！さくら好きですか？」
パァって笑顔なって聞いてきた。
不覚にもドキッとしてもーたやん。
『いや、めっちゃキライ。』
その気持ちを掻き消すように否定する。
「、、そのリング女性ものですよね？」
『、、で？それがどうしたん？』
ピクッ！って自分の体が反応したのが分かった。
「いや、、もしかしたら大切な人を亡くし、、」
『えらい非常識なんやね？』
何やねんコイツ。
ズカズカ人の心に土足で入ってきやがって。
「あ、、ごめんなさい、、そんなつもりは、、」
『別に、、ただこんなんしとったらファンの子喜ぶねん。章大くん、女子力高いわーって(^_^)』
って話しながらコイツ目の前まで行って、商売用の笑顔で顔を覗き込んだら、
「あ、、あの///」
めっちゃ顔赤くなっとんねん。
すぐやれそうやん(笑)
決めた、コイツ落としたろ。
俺の遊び仲間に入れたるわ。
『家近く？』
「はい///」
『喉乾いてん、飲みもんくれへん(^_^)？』
「、、どうぞ///」
やっぱり右足引きずりながら歩いてて、
『足どしたん？』
「へ？、、あぁ事故で(苦笑)それより、、」
ファンって？って、コイツ、俺のこと知らんねや、、
『関ジャニ∞ってアイドルやってるねん。』
「へぇ、、ごめんなさい、、うちにテレビ無くって(笑)」
『ビンボーなん？』
「ではないんだけど、、(笑)あ、ここです。」
『、、フラワーショップ、、』
大通りの外れにある小さな花屋。
「どうぞ(^_^)」
華奢な体でシャッターを押し上げて俺を中に案内した。
中には色とりどりの花があって、それぞれの花の説明や世話の仕方がひとつずつ丁寧に書いてる。
「春は花がたくさん咲くから賑やかでしょ？」
『、、』
お茶持ってきますね、って女が店の奥に入っていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1514人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まるなす - ひよりんさんの小説好きです。これからも楽しみに待ってますね。 (2019年9月21日 20時) (
レス) id: e561b9b5e6 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - ベリー��Toppoさん» 応援ありがとうございます！頑張りますっ(￣▽￣)ゞ (2018年1月8日 23時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
ベリー��Toppo - こちらこそありがとうです!!実はこれにのめり込んだきっかけが追い恋で… 追い恋を読み始めて直ぐひよりんさんのファンになりました(笑)勝手なんですがこれからも応援しています！ (2018年1月6日 0時) (レス) id: 8865345ab4 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - ベリー��Toppoさん» 全部読んでくれたんですか！？ありがとうございます(σ≧▽≦)σ頑張ります！！ (2018年1月5日 21時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
ベリー��Toppo - 一気に読んだんですが…めっちゃ泣きました！！今でも泣いてます(笑)あと、ひよりんさんの小説、全部読ませて戴いたんですが、全部いい話で、、全部泣きました。。。(苦笑)頑張ってください！ (2018年1月4日 23時) (レス) id: 8865345ab4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひよりん
| 作成日時：2017年9月26日 23時
